【脳神経外科系】ドレーン急変のアセスメントのポイント
- 公開日: 2015/12/19
- 更新日: 2021/1/6
関連記事
■意識障害に伴う5つの危険な症状
■第8回 中枢神経系アセスメント-瞳孔反射の見方・眼球運動の試験
■ドレーン管理のアセスメントのポイント【脳神経外科系】
ポイント1 バイタルサインと瞳孔をみる
脳神経外科領域のドレナージを受けている患者さんは、意識レベルが低下していることが多くあります。そのため、意識状態については、身体所見を中心に確認することになります。
観察時には、血圧、心拍、呼吸回数などのバイタルサインを確認します。持続的モニタリングをしている場合は、そのデータを確認します。
再出血の場合は血圧や心拍が上昇することがあります。また、頭蓋内圧が亢進すると、血圧が上昇する一方で、拍数が下がります。これらの症状をクッシング現象といいます。
瞳孔も確認します。再出血などが疑われる患者さんでは、脳内の動眼神経がダメージを受けている可能性があります。その場合、通常2.0~2.5mm程度ある瞳孔の直径が、5.0mm程度に散瞳します。
また、瞳孔の開き方に左右差があり、頭蓋内圧で圧迫された片側の瞳孔が先に開くのが特徴です(瞳孔不同)。さらに、目に光を当てても、瞳孔が収縮しなくなります(対光反射の消失)。
瞳孔の変化
こうなったら注意
参考になった
-
参考にならなかった
-