【看護倫理・事例】第9回<問題編>家族が患者本人に告知を希望しないケース
- 公開日: 2014/9/2
日々の看護のなかに意外に多く潜んでいる倫理的問題。それらの解決のためには、倫理的問題に気づくセンスが欠かせません。
今回は、家族が患者本人に告知を希望しないケースを通して問題を掘り起こしてみましょう。
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看護師のコミュニケーションとマナー
病名も病状も知らないままで本当によかったのだろうか・・・
今回の患者さん
1. 木村みつ代さん(仮名)
2. 70歳代
3. 女性
4. 急性骨髄性白血病
長男・長女の希望
木村さんは、外来で急性骨髄性白血病と診断されました。病状説明と告知を受けた長男・長女の希望により、「本人に病名告知はしない」「積極的な治療は行わない」と方針が決まりました。
この理由を長男は、「母は以前、大きな病気で生死を分ける手術をしたことがあり、このときとても苦しんだので、もう悩ませたくありません」「自然に看取りたい」と説明しました。
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