第2回日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会総会・学術集会が開催されました!
- 公開日: 2015/6/27
平成27年6月13日(土)・14日(日)に浅草橋ヒューリックホールにて、第2回日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会総会・学術集会が開催されました。
日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会とは?
看護師のみなさんが日々ケアしている褥瘡(床ずれ)。治療の場が病院から在宅へとシフトしていく中、在宅のおける褥瘡について、その現状や問題点はなかなか把握されていません。
また、在宅は病院とは環境が異なるため、単純に病院での褥瘡ケアの方法を持ち込むこともできません。
それでも利用者や家族、介護支援専門員、訪問看護師、ヘルパー、かかりつけ医師、介護福祉行政担当者、病院医療スタッフなどは、 互いに連携不足の中で大変な苦労をしながら褥瘡ケアを行っているのが現状です。
そこで、在宅における褥瘡の実態調査や具体的な対策の検討、関係者の連携および褥瘡に携わる人材育成を目的に、大浦 武彦先生が2006年に設立されたのが「日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会(在宅推進協会)」です。
学術集会の見どころ
第2回在宅推進協会の学術集会は、病院看護師や訪問看護師を中心に多くの方が参加しました。褥瘡に悩まれている患者家族の参加もありました。
本学術集会では、理事長である大浦 武彦先生や全国会長である下元 佳子先生の基調講演をはじめ、明日から使える在宅褥瘡予防・ケアの基本について、ワークショップ形式で講義が行なわれました。
松村 俊和先生(株式会社ガイアシステム)からは、チーム医療においてチームがやる気を出すようになるためのコミュニケーション法やアイスブレイク(初対面の人同士が出会う時、自己紹介などをして、お互いの緊張をときほぐすための手法)などについて講演されました。
源間 隆雄先生(札幌麻生脳神経外科病院)や森田 千雅子先生(悠翔会在宅クリニック)、高崎 美幸先生(鶴牧温泉病院)からは、在宅の栄養問題について症例検討が行なわれ、嚥下困難を疑似体験したり、患者に喜んで食べてもらえる“ソフトカツ丼”や栄養補助食品を使ったおやつ・軽食の作り方などが解説されました。
また、堀田 由浩先生(統合医療希望クリニック 院長)は、外力ずれ力については原因が特定できるようになり、原因別に対策できるようになってきたことを解説されました。白瀬 幸恵先生(訪問看護ステーションめぐみ 統括所長)には在宅におけるスキンケアの実際について、北川 智美先生(彦根市立病院看護科長)からは、褥瘡や尿漏れができないオムツのテクニックなどの講演が行なわれました。
参加者の多くから、“ワークショップ形式で、口の運動が嚥下と関係していることやオムツの当て方が体の動きと関係していることなどを体験できた”と、好評の声が寄せられました。
次回の開催
開催日
平成28年7月2日(土)・3日(日)(予定)
会場
ヒューリックホール 〒111-0053 東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル 2階・3階
問い合わせ先
日本在宅褥瘡創傷ケア推進協会 事務局
〒169-0072 東京都新宿区大久保2-4-12 新宿ラムダックスビル9階 (株)春恒社内
TEL:03-5291-6231 FAX:03-5219-2176
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