褥瘡の栄養状態をアセスメントするための血液データ・観察項目は?
- 公開日: 2015/7/6
褥瘡の予防・治癒促進に欠かせない栄養管理。ここでは栄養状態の観察・アセスメント、栄養補助食品の選び方などをわかりやすく解説します。
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Q1. 褥瘡の栄養状態をアセスメントするための血液検査の項目は?
創の状態と血液検査を総合的に評価しよう
スクリーニングにより低栄養状態であることを確認したら、栄養サポートを行います。
栄養サポートチーム(NST)が存在する施設では、連携して患者さんに適切な栄養管理を行います。患者さんに最も近い看護師は、患者さんの変化をいち早く把握することができるため、チームに任せるだけでなく、最新の情報を提供する重要な役割を担いましょう。
栄養サポートを開始したら、定期的にモニタリングして評価し、補正を行っていきます。褥瘡がある患者さんの場合には、創の状態も観察します。肉芽の色が薄く、不良肉芽があれば、低栄養状態が継続していると判断します。
蛋白異化亢進状態に注意しよう
褥瘡の改善には蛋白質の補給が必要ですが、過剰に補給すると腎臓に負担がかかってしまいます。そのため、褥瘡改善のための蛋白質補給のバランスは、腎機能を見て判断します。
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