【褥瘡】栄養を補う食品の適切な選び方は?
- 公開日: 2015/7/7
褥瘡の予防・治癒促進に欠かせない栄養管理。ここでは栄養状態の観察・アセスメント、栄養を補う食品の選び方などをわかりやすく解説します。
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褥瘡治癒のための適切な栄養を補う食品の選び方は?
褥瘡のある患者さんの多くが栄養補給の対象となります。基本的には高カロリー・高蛋白質の栄養を補う食品を選びましょう。
『褥瘡予防・管理ガイドライン(第3版)』では、褥瘡発生前は、蛋白質・エネルギー低栄養状態(PEM)の患者さんに対して、疾患を考慮したうえで、高蛋白質・高エネルギーのサプリメントによる補給を行うことを勧めています。
褥瘡発生後は、褥瘡治療のために基礎エネルギー消費量(BEE)の1.5倍以上のエネルギーを補給することと、必要量に見合った蛋白質を補給することが勧められています。さらに亜鉛やアルギニン、ビタミンCなどが欠乏しないように補給することも推奨されています。
現在、さまざまな種類の栄養を補う食品が販売されていますが、使用する前には、患者さんにとって何が不足しているのかアセスメントします。
褥瘡がある場合には、BEEの1.5倍以上のエネルギー補給が必要ですので、褥瘡のある患者さんの多くが補給の対象になることが予想できます。そして、エネルギーと蛋白質を補給する必要があるため、高カロリー、高蛋白質の栄養を補う食品を選択します。
褥瘡治癒に必要な栄養素はバランスよく補給することが大切
亜鉛は褥瘡治癒に重要な微量元素ですが、味覚にも関与しています。
亜鉛が不足すると味覚が低下し食欲がなくなり、さらに亜鉛が不足してしまうという負のスパイラルに陥ります。そのため、亜鉛の補給には、味覚を取り戻し食欲を回復させ、食事摂取量を増加する目的もあります。
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