「アプニア」「アポる」「アレスト」「アンプ」ってなに?
- 公開日: 2015/7/19
日常の看護業務でよく耳にする専門用語や今さら聞けない業界用語、最近出てきた新しい用語などを解説します。
『アプニア』([英]apnea)
無呼吸のこと。頭蓋内圧の急激な上昇や低下、鎮痛薬の過剰投与などによって起きます。
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『アポる』([独]Apoplexie、[英]Apoplexy)
脳卒中で倒れること。脳卒中とは、脳血管障害により意識障害、神経障害が発生する病態で、①脳出血、②脳梗塞、③一過性脳虚血発作、④クモ膜下出血を総称した呼び方です。
脳卒中の多くの場合は、脳血管に異常により生じ、脳出血は主に高血圧が、脳梗塞は脳動脈の粥状硬化や血栓による血管閉塞、クモ膜下出血は脳動脈瘤が主な原因となって発生します。
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『アレスト』([英]arrest)
停止状態のこと。心停止(cardiac arrest)や、呼吸停止(respiratory arrest)で用いることがあります。
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『アンプタ』([英]amputation)
切断のこと。主に下肢切断をいいます。下肢切断の原因は交通事故などの外傷性のもののほか、動脈硬化や糖尿病などの末梢循環障害があります。