1. トップ
  2. 看護記事
  3. 医療・看護技術から探す
  4. 褥瘡ケア
  5. 体圧分散
  6. 脆弱な高齢者の皮膚を守る ~スモールチェンジエアマットレスの有効性~(3)【PR】

【連載】脆弱な高齢者の皮膚を守る ~スモールチェンジエアマットレスの有効性~

脆弱な高齢者の皮膚を守る ~スモールチェンジエアマットレスの有効性~(3)【PR】

  • 公開日: 2016/8/29
  • # 注目ピックアップ
  • # 体圧分散
  • 取材

所属[ひふのクリニック人形町](https://atopy.com/) 院長略歴1973年 東京慈恵会医科大学卒業,医師国家試験合格1973年 東京慈恵会医科大学附属病院皮膚科と形成外科で研修1975年 東京慈恵会医科大学皮膚科助手1980年 東京慈恵会医科大学皮膚科学講座講師1981年 ニューヨーク大学メディカルセンター・カリフォルニア大学サンディエゴ校メディカルセンター皮膚科研究員として2年間光線過敏症の研究に従事1987年 東京慈恵会医科大学皮膚科学講座助教授2005年 東京慈恵会医科大学皮膚科学講座教授2007年 東京慈恵会医科大学附属第三病院皮膚科診療部長2014年 ひふのクリニック人形町 開院2014年 東京慈恵会医科大学客員教授所属・学会日本皮膚科学会(名誉会員)日本臨床皮膚科医会日本アレルギー学会日本形成外科学会日本光医学・光生物学会(元理事)太陽紫外線防御研究委員会(元理事)日本褥瘡学会(元常任理事)日本皮膚科心身医学会(監事)慈恵医師会(元会長)American Academy of Dermatology資格医学博士日本皮膚科学会認定専門医著書「知って防ごう有害紫外線」,共著,少年写真新聞社「紫外線環境保健マニュアル2008」 共著 環境省「からだと光の事典」 監修・分担執筆 朝倉書店アトピー性皮膚炎、光線過敏症、スキンケア、褥瘡についての総説多数

身体を大きく動かす体位変換は安眠を妨げ、摩擦やずれの原因となることから、須釜さんはスモールチェンジによる体位変換を提案します。

スモールチェンジの方法には、1つの小枕を右下肢、右臀部、右肩部……といったように順番に移動させていくものがあります(図1)。

しかし、複数の部位をスモールチェンジした場合の褥瘡好発部位の圧再分配効果について、また、体軸の崩れや不快感の少ないスモールチェンジ部位はどこなのかが明確になっていませんでした。そこで須釜さんは、マットレスメーカーと協同で研究を行いました。

研究は健常者を対象に行い、スモールチェンジの実施部位(左肩部・左臀部・左下肢・右下肢・右臀部・右肩部)を上下させる機能をもつエアマットレスを使用しました。まず、複数の部位を動かすことを前提に組み合わせのパターンを選出しました。そこから、左右対称の動きと足部分のみを動かすものを除いたパターンを選出し、各体圧を測定しました。そして、仙骨部の体圧が有意に減少した28パターンについて、身体アライメントは撮影比較により、不快感はアンケートにより調査しました。

28パターンのなかから、より高い効果が得られるパターンを絞り込むために、それぞれの身体アライメントの順位と不快感の順位を合計し、総合順位を算出しました。その結果、6パターン(1位:左臀部・左下肢・右臀部、2位:左肩部・右臀部、3位:左臀部・右下肢、4位:左臀部・左下肢・右下肢、5位:左肩部・左下肢・右臀部、5位:左肩部・左臀部・左下肢・右臀部)が上位に挙がり、このうち上位3パターンの共通点を確認したところ、臀部をはさんで対角線上にスモールチェンジするパターン(図2)が身体アライメントの崩れや不快感が少なく、体圧分散効果もあることがわかりました。

小枝を使用したスモールチェンジの方法図

さらに、この研究結果をもとに開発した、対角線上のスモールチェンジを自動で行う体圧分散式エアマットレス「ラグーナ®」を使用し、骨突出や拘縮がある寝たきりの高齢者を対象に臨床研究を実施しました。

すると、拘縮の強い患者さんでは身体とマットレスとの接触面積が小さく、また、スモールチェンジの実施部位と身体が大きくずれるため効果を得ることが難しい可能性があるものの、拘縮の強くない患者さんでは、スモールチェンジ後に最大体圧値の減少や低体圧部位の面積の増加がみられたといいます。

最後にスモールチェンジについて須釜さんは、「身体を大きく動かす体位変換に比べて、患者さんや介護者の負担は軽くなるものの、人手と手間がかかり、特に在宅で家族が行うのは難しい。ですが、『ラグーナ®』のようなスモールチェンジ機能を有したエアマットレスを活用できれば、在宅でのスモールチェンジが可能になる日も近いかもしれません」と講演を結びました。

対角線上のスモールチェンジ説明図

新着

[動画]排便のメカニズムを知って排便管理に役立てよう|第29回日本創傷・オストミー・失禁管理学会学術集会【PR】

排便トラブルは患者さんにとってもケアする側にとっても負担となります。より良い排便コントロールを行うには、排便のメカニズムを知っておくことが大切です。その知識をもとに便の性状から、適切な食事管理や下剤による調整を行います。この動画では、排便のメカニズムや排便コントロールについてわか

2020/11/17