1. トップ
  2. 看護記事
  3. 診療科から探す
  4. 産科・NICU
  5. 助産・母性看護
  6. 助産
  7. 産後うつ予防ー心のケアに早期から対応、看護師はどうかかわる?

【連載】Newsのツボ

産後うつ予防ー心のケアに早期から対応、看護師はどうかかわる?

  • 公開日: 2017/5/4

2017年度から厚生労働省は、産後うつを予防するため、原則本人負担の健診費用の助成をはじめると発表しました。今回は産後うつとはどういったものなのか、医療従事者はどうかかわるとよいのかを解説します。


なかなか進まなかった妊産婦へのこころのケア

「産後うつ」は、これまで社会的にあまり注目されることがありませんでした。というのも、その実態が表面に現れていなかったのです。しかし、周産期の分野では以前から問題視されており、患者数は決して少なくないと考えられていました。現在では、出産後の女性の10~15%が発症するといわれています。近年では、妊娠時から出産前までを含めて「周産期うつ」とする考え方も出てきました。

 国では2014年から妊娠・出産包括支援事業をスタートさせ、妊娠前から育児期まで継続的な支援を行うためのモデル事業が各市町村で行われています。これは、母子保健医療対策であるとともに、児童虐待防止対策として位置づけられており、少子化や高齢出産が進んでいる現状もにらんだもの。退院直後の母子の心身のケアを行う産後ケア事業も、モデル事業の1つとなっています。今回の健診費用の助成も、このような流れを受けたものなのでしょう。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

第4回 無痛分娩後の助産師・看護師のケア・観察ポイント

分娩終了後、硬膜外麻酔の局所麻酔薬投与を終了し数時間もたてば、通常硬膜外麻酔の作用はほとんどみられませんが、その後も継続して観察する必要があります。また産後母体の身体の変化が正常な産褥経過であるかどうか、そして育児行動がとれているかどうかを観察し、必要なケアを行います。第

2020/1/26

アクセスランキング

1位

心電図でみる心室期外収縮(PVC・VPC)の波形・特徴と

心室期外収縮(PVC・VPC)の心電図の特徴と主な症状・治療などについて解説します。 この記事では、解説の際PVCで統一いたします。 【関連記事】 * 心電図で使う略語・用語...

250751
2位

【血液ガス】血液ガス分析とは?基準値や読み方について

血液ガス分析とは?血液ガスの主な基準値 血液ガス分析とは、血中に溶けている気体(酸素や二酸化炭素など)の量を調べる検査です。主に、PaO2、SaO2、PaCO2、HCO3-、pH, ...

249974
3位

吸引(口腔・鼻腔)の看護|気管吸引の目的、手順・方法、コ

*2022年12月8日改訂 *2022年6月7日改訂 *2020年3月23日改訂 *2017年8月15日改訂 *2016年11月18日改訂 ▼関連記事 気管切開とは? 気管切開...

250001
4位

人工呼吸器の看護|設定・モード・アラーム対応まとめ

みんなが苦手な人工呼吸器 多くの人が苦手という人工呼吸器。苦手といっても、仕組みがよくわからない人もいれば、換気モードがわからないという人などさまざまではないでしょうか。ここでは、人工呼...

250017
5位

採血|コツ、手順・方法、採血後の注意点(内出血、しびれ等

採血とは  採血には、シリンジで血液を採取した後に分注する方法と、針を刺した状態で真空採血管を使用する方法の2種類があります。 採血の準備と手順(シリンジ・真空採血管) 採血時に準備...

250858
6位

心電図の基礎知識、基準値(正常値)・異常値、主な異常波形

*2016年9月1日改訂 *2016年12月19日改訂 *2020年4月24日改訂 *2023年7月11日改訂 心電図の基礎知識 心電図とは  心臓には、自ら電気信...

250061
7位

第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、

バイタルサイン測定の意義  小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そ...

309636
8位

サチュレーション(SpO2)とは? 基準値・意味は?低下

*2019年3月11日改訂 *2017年7月18日改訂 *2021年8月9日改訂 発熱、喘息、肺炎……etc.多くの患者さんが装着しているパルスオキシメータ。 その測定値である...

249818
9位

術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防な

患者さんが問題なく手術を受け、スムーズに回復していくためには、周手術期をトラブルなく過ごせるよう介入しなければなりません。 術前の検査  術前は、手術のための検査と、手術を受ける準備を...

249741
10位

第2回 全身麻酔の看護|使用する薬剤の種類、方法、副作用

【関連記事】 *硬膜外麻酔(エピ)の穿刺部位と手順【マンガでわかる看護技術】 *術後痛のアセスメントとは|術後急性期の痛みの特徴とケア *第3回 局所浸潤麻酔|使用する薬剤の種類、実施方...

295949