ウィーニング実施中の観察ポイント
- 公開日: 2017/6/6
中止基準を共有し、経時的に観察する
患者さんは自発呼吸に移行するプロセスにあるため、人工呼吸器下でよりも呼吸仕事量が増加しています。観察における重要なポイントは、ウィーニングに伴い、患者さんの循環動態や呼吸状態が悪い方向へと変化していないかどうかを見極めることです。
特にモードを変更した後は、呼吸状態、循環動態などが正常かどうかを観察、変化の有無を確認していく必要があります。無理は禁物です。せっかく呼吸不全が改善したのに、ウィーニングによって悪化したのでは、患者さんはより大きな負担を強いられることになりかねません。
観察・評価のポイントとしては、呼吸状態や循環動態、意識レベルなどがありますが、大切なことは、中止基準を病棟全体で共有しておくことです。これによって、誰でも評価ができるので、バイタルチェックやその他のケアで訪室したときでも、患者さんの様子を確認することができます。特に、ウィーニングでは経時的な観察が重要なので、病棟全体で中止基準を決めることは、とても意義のあることです。
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