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患者さんの生活に応じたてんかん治療

  • 公開日: 2017/10/28

10月4日、「患者さんの生活に応じたてんかん治療」をテーマに、てんかんプレスセミナーが行われました。
演者 渡辺雅子先生は、新宿神経クリニックの院長でてんかんの専門医です。日々の患者さんとのかかわりの中で、てんかんという疾患がどういうものなのか、十分に知られていないと感じているそうです。
そこで、今回のセミナーでは、てんかんの基礎知識、高齢者のてんかん、妊娠可能女性のてんかん、てんかん医療連携について解説しました。その様子をレポートします。


てんかんについての正しい知識を知ってほしい!

 てんかんとは、大脳の慢性疾患であり脳内の神経細胞が過剰に興奮することによって起こります。子供特有の疾患などと思われていることが多いですが、遺伝性ではなく、0〜100歳の全ての年齢層で発症し、年齢や性別は関係ないということがわかっています。

 現在、てんかんに罹患している人は100万人ともいわれており、脳の神経疾患では最も患者数が多い疾患です。一方、パーキンソン病は、よく聞かれる疾患ではありますが中年以降に発症し、てんかんと比較すると患者数はかなり少なく、知名度とは比例していません。

 また、てんかん専門医は都市部を除くと各県に数人ずつという少なさで、てんかん学会員は半数近くが小児科医のため、成人に対しての診療が不十分であるという状況です。そのため、小児以外の年代の患者さんが的確な診断や治療を受けられていないケースも多々あり、てんかんの治療は、専門家以外の協力が必要不可欠であるということを強調されました。

増えている高齢者てんかん

 近年、高齢者てんかんの割合が増えてきています。高齢者てんかんの主な原因は以下になります。

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