第3回 呼吸管理中に必要な生体情報モニタ パルスオキシメータ
- 公開日: 2009/4/26
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パルスオキシメータとは
今回は、呼吸管理中に必要な生体情報モニタ、パルスオキシメータについて解説いたします。
Q. パルスオキシメータは何をモニタリングしていますか?
A. パルスオキシメータは、動脈血酸素飽和度を非侵襲的、連続的、リアルタイムにモニタリングしています。
これにより低酸素血症を早期発見することが可能となり、呼吸管理に欠かせないモニタです。動脈血酸素飽和度は、パルスオキシメータで測定したものをSpO2、血液ガス分析で測定したものをSaO2と表記します。
Q. 動脈血酸素飽和度とは何でしょうか?
A. 血液中の酸素は、血漿に溶解する溶解酸素と、ヘモグロビン(Hb)と結合している結合酸素の二つのかたちで存在しますが、溶解している酸素はわずか1~2%で、大部分の酸素はHbに結合して組織に運搬されます。
酸素と結合したHbを酸素化Hb、酸素と解離したHbを還元Hbと呼び、動脈血酸素飽和度とは、この酸素化Hbの占める割合を%で表したものです。
したがって動脈血酸素飽和度は、運搬されている酸素量を評価する上で非常に重要な指標です。
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