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【連載】看護師のための画像診断

第3回 造影剤の使用

  • 公開日: 2015/11/2
  • 更新日: 2020/10/22

造影剤の使用の目的

造影剤は、当然ですが、見えないものを見えるようにするために使います。そして重要なことは、もともとある画像情報に加えて、新たな情報を付加することが出来る、ということです。

造影剤を体内にいれると、造影剤が到達した部分は、画像上に何らかの変化がおこります。この変化をとらえるためには、各画像診断装置の特性にあった造影剤を選択する必要がありますし、逆にまた、造影剤は、その目的を遂げるように工夫して作られています。

今日では様々な造影剤が考案され、それらの使用によって様々な情報が得られるようになっているため、詳しくは各画像診断装置に分けて述べる必要があると考えますが、ここではま基本的な事柄について総論的に解説したいと思います。 たとえば、食道は胸腔の中にあるはずですが、単純写真ではどこにあるのかよくわかりません。

通常の状態では食道の中には何もなく、さらにx線を通しにくい胸椎のすぐ前に位置することから生理的にも解剖学的にも、通常のx線写真ではわかりにくいのです。ではどうしたらよいでしょうか。なにか印のようなものはつけられないものでしょうか。このような要望から考えだされたのが造影剤というわけです。

具体的には、何かx線の通りにくさが極端に生体と異なるものを入れて撮る、ということです。x線を通しにくいものでも良いですし、非常にx線を通しやすい空気を造影剤として用いることも考えられます。現在消化管の造影検査で用いられるx線を通しにくいほうの造影剤は、バリウムやヨードを含み、体内で何らかの危険な反応を引き起こしにくいものが用いられています。

では、食道を例に造影剤を投与するとどうなるか考えてみましょう。まず、x線を通しにくいバリウムやヨードを含んだ溶液を飲みながら写真をとると、食道の内腔がどこにあるのかわかります。

x線写真

でも、通常の状態では、立位で撮影を行うと、造影剤は食道の上部はあっという間に通り過ぎてしまいます。

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