【急変事例】人工呼吸中に気道内圧のハイアラームが鳴った
- 公開日: 2014/2/19
「急変対応の思考過程」に沿って事例で考えてみましょう。「急変対応の思考過程」の1「おかしさに気づく」は満たすものとして、2以降の流れで考えていきます。
事例 人工呼吸中に気道内圧のハイアラームが鳴った
肺炎で入院中のDさん(55歳・男性)は、人工呼吸器を装着しています。設定は、SIMVで呼吸数が12回/分、1回換気量は500mlで同調し、SpO298%でした。しかし、気が付くと呼吸数が24回/分になっており、気道内圧のハイアラームが鳴っていました。その時の血圧は100/80mmHgで、脈は120回/分、SpO288%でした。
2 なぜおかしいと感じるのか?
呼吸数が12回/分から24回/分と頻呼吸になっており、脈も120回/分と頻脈で、気道内圧が上昇しており、明らかに変化が起こっています。また、脈圧(収縮期血圧と拡張期血圧の差)が20mmHgとかなり低くなっている点にも、注目する必要があるでしょう。
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