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第20回 高カロリー輸液のキット製剤について

便利な時代になりましたね。かつては・・・と言いましても、私が医師になり、高カロリー輸液を処方するようになった頃は、糖電解質液、アミノ酸液、電解質液、脂肪乳剤は発売されていました。しかし、総合ビタミン剤と微量元素製剤はまだ開発中でした。現在は、高カロリー輸液基本液もダブルバッグ

2011/1/10

第19回 本格的な在宅静脈栄養の実施方法

本格的な在宅静脈栄養法って、普通の在宅静脈栄養法とは違うの?という疑問が出てくるかもしれませんね。もちろん、タイトルを決める時点でかなり考えてみたのですけど。本格的な在宅静脈栄養法とは、「とりあえず家に帰そうや」という程度ではなく、何年でも管理できる技術をもって実施する、とい

2010/12/13

第18回 中心静脈カテーテルは定期的に入れ換える必要がある?

中心静脈カテーテル(central venous catheter:CVC)はいつまで留置できるのか? そんなことを考えたことがありますか?答えは、『いつまでも』留置できる、でいいと思います。『いつまでも』とは言っても、具体的にはどのくらいの期間なのですか?ということになり

2010/8/22

第17回 中心静脈カテーテル先端の適正位置

輸液・栄養管理を有効に実施するために重要なことの一つは、投与経路を安全に作成して維持し、目的とする輸液や栄養を確実に投与することです。輸液の場合は、血管内にカテーテルが確実に入っていればいいのですが、栄養輸液を投与する場合は、栄養輸液自体の血管壁への刺激が問題になります。そう

2010/7/26

第16回 末梢静脈栄養法PPNと末梢静脈輸液

末梢静脈へのカテーテル(カニューラ、留置針)挿入は、ナースが行う施設が増えてきました。となると、末梢静脈輸液のほとんどの管理はナースが行う、ということです。末梢静脈への輸液(栄養)でもカテーテル敗血症になるし、針刺し(事故)の問題もあるし、穿刺時の神経損傷の問題もあるし、本当

2010/6/30

第4回 『手指衛生』を考えましょう!

はじめに 手指衛生(手洗いや手指消毒)を行うことは、病院感染を防止する上でも、最も重要であると同時に、最も遵守率(コンプライアンス)の向上が困難と言われています。日常的な患者さんへのケアは多忙を極め、診療科やセクションによっては手洗い環境設備の不備により、手指衛生を行う

2010/5/31

第15回 不必要に長い針を使っていることが針刺し事故の原因

現在の医療において、感染対策ももちろん重要ですが、医療安全が特に重要なものとなっています。私は、感染対策、医療安全と並んで栄養管理も重要だと考えているのですが、なかなか、重要性を並べて認識してもらえないので困っている、というのが正直なところです。もちろん、感染対策、医療安全は

2010/5/10

第14回 カテーテル挿入時の高度バリアプレコーション

カテーテル関連血流感染症(catheter-related bloodstream infection:CRBSI)が院内感染症の重要な要因であることが認識されるようになり、さまざまな対策が講じられるようになってきました。このCRBSIという用語ですが、現在、CLABSI(c

2010/4/22

第12回(最終回) 酸素療法

▼酸素療法についてまとめて読むならコチラ 酸素療法とは?種類・目的・適応・看護  最終回の今回は、「酸素療法」について解説いたします。  本題に入る前に、酸素投与で使われている言葉の意味について解説いたします。 Q: 酸素流量の「流量」とは?  A: 配

2010/4/12

第13回 totally implantable central venous access port:ポートについて

在宅静脈栄養や化学療法施行のために、ポートが非常によく用いられるようになってきています。それに伴って、さまざまな合併症の発生件数が増えています。特に化学療法を施行するためのポートにおいて合併症が多いようです。要するに、ポートのことを深く理解することなく、便利だから、という理由

2010/4/8

第11回 最近の人工呼吸管理の動向

今回は人工呼吸管理の問題点を復習し、最近の人工呼吸管理の動向について解説いたします。 Q: 人工呼吸管理における問題点は何ですか? A: 合併症とそれに伴う人工呼吸からの離脱(ウイニング)の遷延です。 人工呼吸は陽圧換気であること、人工気道を留置した換気であること、

2010/3/5

第9回 体圧分散マットレスのメンテナンス

普段から行わなければならない観察 エアマットレスを使用している方をケアする場合、使用環境が適切であるか最低でも各勤務帯に一度は確認します。マットの硬さに異常がないか、身体の底付きの有無、エアポンプの稼働状況、ポンプの異常音の有無、送風チューブの接続などを観察していきます

2010/3/1

第3回 Q&A~吸引処置に関する注意点(開放式吸引)~

Q. 気管吸引の後ならば、そのまま同じカテーテルで口腔内吸引をしてもいいですか? A. セミクリティカルの考え方からは問題ないと言えるかもしれませんが、気管内への痰の流れ込みを防ぐこと、誤嚥性肺炎防止の観点から考えると、はじめに口腔内吸引が必要になるので、必然的に吸引カテー

2010/2/8

第12回 輸液・高カロリー輸液製剤の組成・投与量についての基本的知識と考え方

輸液を投与する主な目的は、水分補給、電解質補給と、そして、栄養投与です。水分投与速度や電解質の違いによる輸液の分類については既に説明しました。本当は電解質管理は非常に難しい内容なのですが、いわゆる静脈内へ電解質輸液を投与すればいいんだ、と単純に考えれば、それほど難しい内容では

2010/2/8

第10回 人工呼吸器グラフィックの応用

今月は人工呼吸器グラフィックの応用について解説いたします。 Q: 人工呼吸器のグラフィックとは何ですか? A:気道内圧・フロー・換気量などをリアルタイムに波形で示したものです。 波形の種類には、時間軸と組み合わせて、圧・フロー・換気量を表示する波形と、換気量と気道内

2010/1/20