「HealthDay News」の記事一覧
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新たな地域医療構想のとりまとめ案、おおむね了承
厚生労働省は12月6日に開催された第14回「新たな地域医療構想等に関する検討会」で、2027年度から順次取り組みを開始する新たな地域医療構想に関するとりまとめ案を提示し、おおむね了承された。 とりまとめ案では、2040年頃を見据えた新たな地域医療構想は、
降圧薬のARBは脳卒中後のてんかん予防に効果的
脳卒中を経験した人では、傷害を受けた脳組織の神経細胞に過剰な電気的活動が生じててんかんを発症することがある。この脳卒中後てんかん(post-stroke epilepsy;PSE)は、特に、高血圧の人に生じやすいと考えられている。しかし、新たな研究で、降圧薬のうち、アンジオ
野菜を先に食べている糖尿病患者は高次生活機能が高い
野菜を先に食べる習慣のある高齢糖尿病患者は、高次生活機能が高いとする研究結果が報告された。一方で最初にタンパク質や炭水化物の食品を食べることは、高次生活機能との関連が有意でないという。伊勢赤十字病院糖尿病・代謝内科の井田諭氏らの研究によるもので、詳細は「BMC Nutrit
患部への血流遮断で変形性膝関節症の痛みが軽減
変形性膝関節症(OA)の患部への血流を遮断することで膝の痛みが軽減し、膝関節置換術の必要性を遅らせたり回避したりできる可能性のあることが、新たな研究で示唆された。ベルリン大学(ドイツ)シャリテ病院のFlorian Nima Fleckenstein氏らによるこの研究結果は、
医師偏在対策、外科医師確保のため「業務負担への支援など手厚い評価を」
厚生労働省(以下、厚労省)は、11月29日に開催された第8回「医師養成過程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会」(以下、検討会)で、医師養成過程に関連する部分の方向性や取り組み案を整理した。そのうち、診療科間の医師偏在対策として、外科医師の業務負担減や処遇改善に取り組む方
口の中でグミを細かくできないと要介護や死亡のリスクが高い――島根でのコホート研究
口の中の健康状態が良くないこと(口腔の不健康状態)が、要介護や死亡のリスクの高さと関連のあることを示すデータが報告された。また、それらのリスクと最も強い関連があるのは、グミを15秒間咀嚼してどれだけ細かく分割できるかという検査の結果だという。島根大学研究・学術情報本部地域包
Long COVIDの神経症状は高齢者よりも若・中年層に現れやすい
新たな研究によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の罹患後症状(long COVID)のうち、重篤な神経症状は、高齢者よりも若年層や中年層の人に現れやすいことが明らかになった。米ノースウェスタン・メディスン総合COVID-19センターの共同所長を務めるIgor
病床削減を実施する医療機関に支援、賃上げも実現――新たな総合経済対策
政府は11月22日、「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」(新たな総合経済対策)を閣議決定した。医療分野においては、賃上げの実施、医療機関の連携・再編・集約化に向けた取り組みを加速する観点から、病床削減を早急に実施する医療機関に対する支援を実施するとした。そ
ダイナペニック肥満は心血管疾患のリスク因子――久山町24年間の縦断解析
肥満でありながら筋力が低下した状態を指す「ダイナペニック肥満」が、心血管疾患(CVD)発症の独立したリスク因子であることが、久山町研究から明らかになった。九州大学大学院医学研究院衛生・公衆衛生学分野の瀬戸山優氏、本田貴紀氏、二宮利治氏らの研究によるもので、「Journal
アウトカム指標を基に医療サービス過剰な医療機関は診療報酬の減算を――財務省
財務省は11月13日に開催された財政制度等審議会財政制度分科会で、2025年度予算編成および2024年度補正予算に向けて社会保障について審議した。その中で財務省は、医師の偏在対策が不十分だとして、診療所過剰地域での診療報酬単価引き下げや、一定の地域内で特定の診療科の医療サー
麻疹ワクチン、接種率の世界的な低下により罹患者が増加
麻疹ワクチン接種率の低下により、2022年から2023年にかけて、世界中で麻疹罹患者が20%増加し、2023年には1030万人以上がこの予防可能な病気を発症したことが、世界保健機関(WHO)と米疾病対策センター(CDC)が共同で実施した研究により明らかになった。この研究の詳
猛暑は植え込み型除細動器装着者の心房細動リスクを高める
心臓に問題を抱える数多くの米国人が、心拍を正常化して心イベントを予防する小型の植え込み型除細動器(ICD)を使用している。しかし、極端に暑い日には、より気温が低い日と比べて、ICD装着者が不整脈の一種である心房細動(AF)を起こすリスクが約3倍に上昇することが新たな研究で示
12月2日以降のマイナ保険証や資格確認書、レセプト請求の取り扱いを説明――中医協
厚生労働省(以下、厚労省)は、11月6日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会で、12月2日の健康保険証の新規発行廃止後の被保険者資格の確認やレセプト請求について整理、説明した。 患者はマイナ保険証、または資格確認書(健康保険証)による受診
前立腺肥大症治療薬のタダラフィルが2型糖尿病リスクを抑制
前立腺肥大症(BPH)の治療に用いられているタダラフィルが、2型糖尿病(T2DM)発症リスクを低下させる可能性が報告された。京都大学大学院医学研究科薬剤疫学分野の髙山厚氏らによる研究の結果であり、論文が「Journal of Internal Medicine」に9月17日
CKDの早期からうつ病リスクが上昇する
腎機能低下とうつ病リスクとの関連を解析した結果が報告された。推定糸球体濾過量(eGFR)が60mL/分/1.73m2を下回る比較的軽度な慢性腎臓病(CKD)患者でも、うつ病リスクの有意な上昇が認められるという。東京大学医学部附属病院循環器内科の金子英弘氏、候聡志氏らの研究に