新生児・小児看護
新生児・小児看護関連の記事の一覧です。
新生児・小児看護は、成人に対する看護とは全く違うものであると考えます。発達段階にある子供と接するため、身体的な問題だけではなく、精神的な問題への介入も必要です。新生児・小児看護では親を含めた看護であるということを前提とし、患児の入院生活が長期化したり、状態が悪化した場合などは、親の不安や負担が軽減できるよう支援します。退院後は、必要に応じてソーシャルワーカーや栄養士といったコメディカルと連携することも必要となる場合があります。
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「新生児・小児看護」の記事一覧
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Sarnat分類
Sarnat分類は何を判断するもの? Sarnat分類とは、新生児仮死における低酸素虚血性脳症(Hypoxic ischemic encephalopathy:HIE)の重症度分類に用いられるスケールです。 HIEを発症すると患児には重篤な後遺症が残る可能性が高く、重
第7回 小児・乳児の救急蘇生法|心肺蘇生(胸骨圧迫・人工呼吸)、AED、気道異物除去など
小児の蘇生も成人と同様に、医療従事者を含め誰でも実施することができる一次救命処置(Pediatric Basic Life Support:PBLS)と、医療機関において医療従事者が行う二次救命処置(Pediatric Advanced Life Support:PALS)があり
第6回 小児の経管栄養|目的、適応、手順、注意点
経管栄養の目的 経管栄養は、経口摂取が不可能あるいは不十分であり、消化管が機能している場合に、体外から消化管内に通じたチューブを用いて、栄養や薬剤を供給する目的で行われます。 経管栄養の適応 経管栄養が必要となる病態として、吸啜や咀嚼、嚥下機能障害(もしくは未熟性)
第5回 小児の吸引(気管吸引)|目的、手順、注意点
吸引の目的 小児は上気道が狭く自分の力で分泌物を喀出できないことがあるため、気道閉塞を起こしやすい状態になっています。そのため、下記の目的で必要時に吸引を実施します。 ①気道分泌物などの異物の除去 ②気道閉塞の防止と換気の改善 吸引の適応 以下のような症状が
第4回 小児の吸入療法|吸入機器の種類・特徴・吸入手順・注意点
吸入療法とは 吸入療法は、気道や肺胞に直接薬剤を沈着させ、局所における作用・効果を発揮する治療方法です。内服や点滴に比べて少量で高い即効性が得られ、副作用も少なく、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COP
第3回 小児の輸液管理|目的、穿刺部位、挿入部位の固定ポイント、注意点
輸液の目的 ①生体に水・電解質を補給してバランスを保ちます。 ②循環血液量を維持します。 ③栄養を補給します。 ④浸透圧の調節を行います。 ⑤必要な薬剤の投与を行います。 小児の水分・電解質バランスの特徴 通常、成人の体液は体重の約60%を占めますが、乳児や新
第2回 小児のバイタルサイン測定|意義・目的、測定方法、注意点
バイタルサイン測定の意義 小児は成人と比べて生理機能が未熟で、外界からの刺激を受けやすく、バイタルサインは変動しやすい状態にあります。また、年齢が低いほど自分の症状や苦痛をうまく表現できません。そのため、バイタルサインという客観的な指標が、異常を早期に発見し、治療や処置の際の
第1回 プリパレーション(プレパレーション)|処置を受ける子どもへの支援
はじめに ユニセフの「子どもの権利条約」では、18歳未満の子どもについて権利を持つ主体として位置づけ、人権を認めています。 「子どもの権利条約」では、「生命、生存および発達に対する権利」「子どもの最善の利益」「差別の禁止」などが謳われていますが、「子どもの意見の尊