「精神看護」の記事一覧
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統合失調症の看護|原因、病型、症状、治療、看護計画など
前兆期(前駆期) 特に目立った症状はありませんが、周囲も患者さん本人も、「なんとなく違う」「何か変だ」と感じるようになります。軽度の不安や集中力の低下、睡眠障害などがみられます。 急性期 幻覚や妄想といった陽性症状が現れる段階です。激しい症状
統合失調症で服薬管理が必要な患者さんの看護計画|自宅退院を目指す患者さん
統合失調症で服薬管理が必要な患者さんの看護計画 統合失調症の患者数は日本に約80万人といわれており1)2)、日本人にも多い精神疾患の1つです。しかし、同じ統合失調症であっても、同じ患者さんは一人としていないため、看護の提供が難しい疾患です。 陽性症状、陰性症状、認
日本精神神経学会ってどんな学会?|公益社団法人 日本精神神経学会2019年度プレスセミナー
2019年6月7日に東京・KDDIホール、「日本精神神経学会2019年度プレスセミナー」が開催されました。今年で創設116年を迎え、日本の精神医学・医療を牽引してきた日本精神神経学会は、毎年、日本各地で学術総会を開催しています。今年は第115回目を迎え、6月20日から22
精神看護学実習から患者ケアの手掛かりを探ろう
看護実習経験にある臨床ケアのヒント 日本では、社会生活の中で精神障がいをもつ人と触れ合うことは、大変まれです。そのため、そういう相手とどのようにかかわればよいか、経験が乏しく、具体的に想像することも難しく、戸惑うときもあるでしょう。しかし看護師であれば、カリキュラム
精神科病棟における下剤に頼りすぎない排便コントロールの試み【PR】
目的 小曽根病院は557病床を有する精神科病院です。新館4階病棟は、精神科一般病棟で、患者数は55名。平均年齢は70歳代と高齢化が進み、長期臥床の人が約半数を占めています。 精神科病棟では、抗精神病薬の副作用や長期臥床での運動量の低下などによる便秘が切実な
リエゾン精神看護について知っておこうー身体疾患の看護に精神看護をうまく取り入れよう
身体疾患の看護に密接にかかわる精神看護とは 身体疾患で入院してきた患者さんで、精神的な不調が問題になるケースは意外に多くあります。基礎教育では身体疾患と精神疾患は別々に学習することが多く、実際の現場では違いを感じることもあるしょう。精神科看護の知識を身体疾患の看護
精神疾患の患者さんの家族を理解しよう
精神科看護における家族理解 看護ケアを実践するとき、家族を含めた支援を考えることはとても重要です。患者さんにとって家族の存在は大きく、日々の実践の中で重要性を感じることができるでしょう。今回は、精神科患者さんの家族ケアに必要な視点を整理します。 まずは、臨床的
精神科患者さんに多い身体合併症を知っておこう!
精神科疾患の患者さんの身体疾患の特徴 近年、精神疾患をもつ患者さんの身体的な健康問題に注目が集まっています。精神科患者さんは、一般の人口にくらべて10年から20年程度寿命が短いという調査もあり、原因の究明や対策について議論が始まっています。 精神科患者さん
[周産期]精神科病棟・外来以外での精神科患者さんへの対応②
精神疾患をもつ人の妊娠・出産の動向 全国の分娩施設で分娩をした妊産婦のうち、メンタルヘルス介入を要した妊婦は全体の4.0%にあたり、そのうち29.6%が精神疾患と診断され、17.8%は薬物投与を受け、25.4%は精神疾患の既往があったという報告1)があります。一方
[救急病棟および救急外来]精神科病棟・外来以外での精神科患者さんへの対応❶
救急での対応 救急の現場では、精神科患者さんへの対応が求められる場面が多くみられます。皆さんご存知のように、救急といっても生命にかかわるケースだけではなく、診断のための検査が必要という場合や、生命にはかかわらないものの治療が急がれる場合などがあります。そのため、身
[錯乱・興奮]精神科患者さんにみられる症状を学ぼう❹
錯乱状態とは 錯乱状態は、意識混濁、精神運動興奮、幻覚、その他に伴う複雑な意識障害の総称で、せん妄状態やもうろう状態も含まれます。 急性一過性精神病、急性器質性精神症候群、てんかん、ヒステリー、躁病などにみられます。 具体的な特徴例 行動にまとまりがない
[幻覚・妄想]精神科患者さんにみられる症状を学ぼう❸
幻覚とは 知覚とは、感覚器の刺激から外界や自分を知ることで、見る、聞くなどのほか、においや手ざわりなどがあります。そして、感覚器が刺激を受けていないのに知覚を生じることを「幻覚」といいます。主に表のような幻覚が現れます。一方で、もう1つの知覚の変化として「錯覚」があり
[こだわりが強い]精神科患者さんにみられる症状を学ぼう❷
「こだわり」のとらえかた 精神疾患をもつ患者さんの中で、「こだわり」が強い人については、どのように理解をすればよいのでしょうか? 「こだわり」が強い患者さんの場合には、そのような言動をとる背景に何らかの理由があります。その理由として多いのは「不安を回避するため」とい
[不安が強い]精神科患者さんにみられる症状を学ぼう❶
具体的な症状の把握とその対応を! 不安のとらえかた 不安は「未知の、内面的で漠然とした、あるいは葛藤的な脅威に対する反応」とされます。ですから不安は、自然災害やごく日常のありふれた生活の中でも経験されるもので、軽度の不安は誰もが経験する反応です。しかしうつ病など精神
精神科の疾患と治療を知っておこう(統合失調症・うつ病)
精神科医療での基本疾患の理解を深めよう! 精神科疾患の患者さんは増えている 精神疾患を持つ人は2014年の調査では39万人を超えています。疾患は多い順にうつ病、統合失調症、不安障害となります。入院患者さんにおいては、統合失調症が最も多くを占めています。今回は、代表的な