内視鏡は使用のたびに滅菌が必要?
- 公開日: 2012/1/23
感染対策の観点からも、医療器材ごとに決められた取り扱いをすることが大切です。
今回は、内視鏡の洗浄方法の疑問に答えながら、医療器材の取り扱いについて解説していきます。
Q. 内視鏡などはどのような消毒が必要ですか。洗浄機にかける際には前洗浄を行うべきでしょうか。また、患者さんに直接使用するものとそうでないものを一緒に消毒しても問題ありませんか。
A. 内視鏡は使用後ごとに、高水準消毒処理または滅菌が必要です。
感染リスクに応じて、処理方法が規定されている
院内感染医療法によると、内視鏡は使用後ごとに高水準消毒を行うか滅菌することと定められています。
医療器材の取り扱いに関してはSpauldingの分類において、感染リスクに応じ「クリティカル器材」「セミクリティカル器材」「ノンクリティカル器材」に分け、その処理方法を規定しています。
クリティカル器材とは「血管や体内区域に挿入するもの」で、洗浄後に滅菌処理を必要とします。セミクリティカル器材は「正常粘膜に直接または間接的 に接触するもの」で、洗浄後に滅菌または高水準消毒処理を行います。そしてノンクリティカル器材は「接触しないかまたは正常な皮膚のみに接触するもの」 で、洗浄または低水準消毒し、必要に応じて中水準消毒を行います。
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