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人工呼吸器装着時の吸引の手技・手順とは?

  • 公開日: 2012/4/2

人工呼吸器装着患者さんの吸引を行う際、いつも行っていることなのでなんとなく行ってしまっていませんか。今回は、吸引の正しい手技と手順、ポイントをおさらいしていきましょう。


Q. 人工呼吸器(気管挿管)を装着している患者さんの吸引の正しい手技とポイントを教えてください。

A. 患者さんへの苦痛を最小限にする手技を学び、吸引時の病態をアセスメントして実施することが大切です。

閉鎖式吸引のメリット&デメリット

人工呼吸管理下で吸引を行う場合には開放式吸引と閉鎖式吸引があり、当院では、閉鎖式吸引を行っています。

閉鎖式吸引のメリットとしては、[1]閉鎖されているため感染源にならない、[2]吸引のたびに人工呼吸器を外す必要がないので換気と酸素濃度が維 持され、PEEPの低下がない、[3]患者さんの苦痛が少ない、などが挙げられます。そのため、呼吸状態が悪く、感染のリスクが高い患者さんや易感染者に 使用すると効果的です。

一方、デメリットは、吸引カテーテルの操作が開放式に比べるとやや困難であること、高PEEP時や咳嗽が少ないときには効果が十分に期待できないことです。

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