【血球貪食症候群】検査値の看護への活かし方
- 公開日: 2014/6/27
検査値が何を示しているのか、また検査データを踏まえてどのような看護を行えばいいのか、実際のデータをもとに読み解いてみましょう。今回は、「血球貪食症候群」です。
事例
入院中の患者さん(男性、49歳)、主訴・症状は以下のとおりでした。
下痢
発熱
重度倦怠感
検査データ[入院時]
尿一般検査
- 比重:1.015
- pH:5.5
- 蛋白:±
- 糖:-
- ウロビリノゲン:±
- ビリルビン:+
- ケトン体:-
- 潜血:+
- 沈渣(赤血球):6-7/毎
- 沈渣(白血球):2-3/毎
- 沈渣(硝子円柱):9-10/毎
- 沈渣(細菌):-
血液一般検査
- RBC(万/μl):370
- Hb(g/dl):10.8
- Ht(%):32
- MCV(fl):87
- WBC(/μl):1500
- 棹状核好中球(%):25
- 分葉核好中球(%):70
- 好酸球(%):1
- 好塩基球(%):0
- 単球(%):1
- リンパ球(%):3
- Plt(万/μl):1.1
凝固検査
- APTT(秒):34
- PT(秒):11.3
- AT-Ⅲ(%):62.8
- FIB(mg/dl):642
- FDP(μg/ml):5.8
生化学検査
- ALP(U/l):525
- AST(U/l):140
- ALT(U/l):71
- LD(U/l):574
- γ-GT(U/l):31
- CK(U/l):1346
- Ch-E(U/l):230
- T-Bil(mg/dl):1.5
- D-Bil(mg/dl):0.3
- TP(g/dl):4.7
- Alb(g/dl):2.3
- BUN(mg/dl):100
- Cr(mg/dl):3.49
- UA(mg/dl):9
- T-Cho(mg/dl):80
- TG(mg/dl):253
- Amy(U/l):41
- Na(mEq/l):120
- K(mEq/l):3.0
- Cl(mEq/l):79
- Ca(mg/dl):7.4
- Fe(μg/dl):46
- UIBC(μg/dl):178
- フェリチン(ng/ml):720
免疫血清検査
- CRP(mg/dl):20.8
検査値の読み方のポイント
まず注目されるのは、炎症マーカーであるCRPの値で、20.8mg/dlとかなり高値を示しています。炎症が激しいことがわかり、感染が疑われます。
参考になった
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参考にならなかった
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