1. トップ
  2. 看護記事
  3. 症状から探す
  4. 悪心・嘔吐
  5. 嘔吐・下痢のメカニズムとケアのポイント

【連載】IN/OUTバランス わかるとこんなにイイコトが!

嘔吐・下痢のメカニズムとケアのポイント

  • 公開日: 2014/7/16

IN/OUTバランスが崩れると、さまざまな症候があらわれ、何らかの治療が必要になってきます。
IN/OUTバランスと関係の深い病態である嘔吐・下痢への理解を深め、的確なケアに結びつけましょう。


嘔吐・下痢の主な原因疾患

嘔吐を来す主な疾患

  1. 感染性胃腸炎
  2. イレウス
  3. 頭蓋内圧の亢進
  4. 急性心筋梗塞

私の所属している救命救急センターでは、手術後で腸が動かない人や、鎮静剤や筋弛緩剤で腸管蠕動が止まったため嘔吐する人など、治療行為に合併した嘔吐も経験します。

下痢が起きる疾患

  1. ●胃腸炎
  2. ●炎症性腸疾患
  3. ●タンパク漏出性胃腸症

などがあります。また、中毒にはあえて下剤を入れて体外へ排泄させる必要があるため、医原性の下痢もあります。

嘔吐・下痢の検査と治療

経口摂取ができればよいのですが、嘔吐・下痢をしているとなかなかできないため、やはり輸液治療が有効です。

嘔吐では、胃液が失われます。胃液は塩酸であり、H+イオンとClイオンが失われ、代謝性アルカローシスになるため、クロール(Clの含有量が多い生理食塩水で補正していくことになります。

この記事を読んでいる人におすすめ

カテゴリの新着記事

長時間の臥床に関連して便秘になった患者さんに関する看護計画

長時間の臥床に関連して便秘になった患者さんに関する看護計画  便秘とは体外に排出すべき便が快適に排出できない状態をいいます。高齢や長期臥床によって筋力が低下したり腸の蠕動運動が低下することで排便がスムーズに行えない場合があります。今回は、高齢による長期臥床で排便コントロール

2025/6/21