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【連載】ドレーンの排液のアセスメント

腹腔ドレーンのアセスメントのポイント【排液の量・色・合併症/刺入部】

  • 公開日: 2015/12/23

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ポイント1 表情、顔色、口調を確認

こんなときは正常

 表情や顔色に変化はなく、口調や返事もいつもと変わらない

 患者さんの表情や顔色に変化がなく、話しかけた際の受け答えの口調や内容もいつもと同じなら、正常と判断します。

こんなときは異常

 表情がぼんやりしている、顔色が悪い、返事が明瞭でない

 表情がぼんやりして、顔色が悪いという時は血圧低下が疑われ、術後出血による多量の出血などの急変の徴候かもしれません。脈に触れ、血圧を測り、急変をすばやく把握することにつなげます。

 ドレーン管理というと排液だけに着目してしまいがちですが、「一点集中」ではなく、患者さん全体を見るということを心がけましょう。

ポイント2 チューブをドレナージする

 患者さんの状態に問題がないことを確認できて初めて、ドレーンから排液バッグまでを観察します。その際に、排液バッグの排液の色や量を見るのも大切ですが、まずはドレーンの中に溜まっている排液をドレナージします。

 ドレーン内が空洞になると、体内から新たに排液が排出されてきます。この排液には、その時点での体内の状況を把握できる情報が集約されています。患者さんの今の状態をアセスメントするために必ず行います。

 患者さんと会話をしながらドレナージするといった、一連の動作をスムーズに行えるようにしましょう。

ポイント3 排液の量をみる

こんなときは正常

 1日あたり100mL以下

 排液量は当院では1日あたり100mL以下を目安にしていますが、患者さんの体重・体格などを考慮します。体格や体重によって排液量も変わってきます。

こんなときは異常

 1日あたり100mLより明らかに多い

 排液量が1時間で100mL以上あり血性の場合は、術後出血の可能性があります。全身状態を確認しましょう。

 このとき、リンパ郭清の範囲が広い、手術中の洗浄液が回収できていない、手術前から腹水が貯留していた場合も排液量が増加するので、排液の色をチェックしておきましょう。

ポイント4 排液の色をみる(切除した臓器別の異常)

こんなときは正常

 淡血性 → 淡々血性 → 淡黄色 → 淡々黄色と経過する

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