第7回 血液ガスデータからpHの異常を評価する
- 公開日: 2014/7/27
体内の恒常性を判断するのに不可欠な指標がpHです。正しく理解して、pHの異常を評価できるようにしましょう。
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pHをアセスメントする!
pHとは
pHとは、水溶液中の水素イオン(H+)の指数(濃度)を示しています。その値は通常1~14までとされ、7.0を中性とします。
体内の血液の場合、
1. 酸性・・・H+が過剰
2. アルカリ性・・・H+が不足
であるかを表しているものです。
ヒトの場合は、6.8~7.8というごく狭い範囲でpHを調節するようになっています。正常値は7.35 ~ 7.45とされています。
正常値よりも
1. 酸性に傾くことをアシドーシス
2. アルカリ性に傾くことをアルカローシス
と言います。また、
1. 7.0以下になると昏睡
2. 7.7以上になると痙攣
などの症状が現れます。
(図 pHの値)
pHの異常
pH値は、PaCO2とHCO3-に規定されます。この両者を評価することで、pHの異常時にどのような状態になっているかを知ることができます。
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