食事指導を成功させるための5ステージとは?
- 公開日: 2014/7/22
「食べたいものが食べられないなら、悪くなっても構わない」
食事指導はベテランナースでも難しいと感じる看護です。
食事制限の必要性を説明しても、患者さんから「食べたいものが食べられないなら、悪くなっても構わない」と宣言されることがあります。
こんな宣言に対してあなたはどのように対応しますか?
食事指導を成功させるための5ステージとは?
『ナースが知りたい!患者さんの心理学』では行動変容ステージ・モデルを活用することを提案しています。
行動変容ステージ・モデルとは、
- ●無関心期
- ●関心期
- ●準備期
- ●実行期
- ●維持期
の5ステージに分け、患者さんの心理状態を推測します。
食事制限中の患者さんの心理状態は、
- ●無関心期・・・好きなものを好きなだけ食べて満足する状態
- ●関心期・・・このままではだめだとわかっているけど、やめられない状態
- ●維持期・・・制限された食事を楽しむ状態
と表現すると、わかりやすいでしょう。
ステージにあったアプローチを
「食べたいものが食べられないなら、悪くなっても構わない」宣言をする患者は関心期にいます。
このステージにいる患者は「あれもダメこれもダメ」と否定的なことばかり言われると「自分にはもう無理」と思わせてしまいます。
自己効力感を高めながら、準備期に導くことが効果的です。
患者の言動で困っているナース必見
本書は、現場のナースから寄せられた対応困難ケースを掲載しています。
- ●患者を引き取りたくない家族
- ●ささいなことで頻回にナースコールで呼ぶ
- ●仕事優先でナースの指示に従わない
などナースが本当に困ってしまうケースについて、効果的なアプローチ方法を紹介しています。
患者の言動で困っている方は、きっと解決の糸口を見つけられるはずです。
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