第10回 知っておきたい鎮痛薬の基礎知識
- 公開日: 2014/9/9
疼痛のある患者さんには、我慢させないためのペインコントロールが積極的に行われています。ここでは痛みのケアを行ううえで必要な、薬物療法について解説します。
鎮痛薬は相乗効果を期待して併用するのが基本
鎮痛薬とは、狭義では麻薬性鎮痛薬や拮抗性鎮痛薬の「オピオイド鎮痛薬」と、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)や非ピリン系解熱鎮痛薬の「非オピオイド鎮痛薬」の2つをいいます。
これに抗うつ薬、抗けいれん薬、抗不整脈薬、副腎皮質ステロイド、NMDA受容体拮抗薬などの「鎮痛補助薬」を加えて、痛みに対する薬物療法は行われています。
薬はそれぞれ作用部位が違うので、互いに足りない部分をカバーするためにも、鎮痛薬を単独で使用するよりも、薬を組み合わせて使用することによる相乗効果が期待できます。
それぞれの鎮痛薬について、特徴をみていきましょう。
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