【状態別】がん患者さんがリハビリを行う場合の注意点
- 公開日: 2014/8/29
がん患者さんがリハビリを行う場合の注意点を状態や症状ごとに紹介します。
開胸・開腹術後
術後には、手術によって血管透過性が亢進して血管外に浸出していた水分が血管内に戻るという現象(リフィリング現象)が起こることがあります。
これによって心房に負荷がかかり不整脈が生じることもあるので、術後1〜2日目は特にバイタルサインには注意が必要です。
また、離床に際しては、転倒や血栓による梗塞のおそれがあるため、呼吸および循環状態、意識覚醒状態をみながら進めなければなりません。
放射線治療や化学療法による骨髄抑制
負荷が強い運動は、筋肉内や関節内の出血を引き起こす可能性があります。
出血のリスクを考慮する場合、血小板が30000/μL以上ならあまり問題はありませんが、10000〜20000/μLではあまり抵抗のかからない有酸素運動を行うようにし、10000/μL以下では運動は避けるようにします。
抗がん剤による心機能の低下
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