白血球数が減少したら、炎症は改善しているの?
- 公開日: 2014/9/11
検査値の読み方を理解していれば、患者さんの状態と組み合わせることで、より早く的確にアセスメントできるでしょう。
看護師が注目すべき検査値を、医師の視点から解説します。
「白血球数の減少=炎症が改善している」は正しい?
「白血球数の減少=炎症が改善している」とは限りません。
なぜならば、非常に強い炎症が起きると、炎症を鎮めるために白血球が消費されてしまい、減少することがあるからです。
たとえば、SIRS(全身性炎症反応症候群)の診断基準は、白血球数が「12000/μℓを超える、もしくは4000/μℓ未満」となっています。
そのため、「白血球数の減少=炎症が改善している」は正しいとは言えません。
SIRS(全身性炎症反応症候群)の診断基準
白血球数をみる場合、「減少=炎症の改善」というワンパターンな見方をしないように注意しましょう。
(『ナース専科マガジン』2014年10月号から改変利用)
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