「周術期」への輸液療法|インアウトバランスから見る!
- 公開日: 2015/6/14
脱水や浮腫などの症候だけでなく、腎不全、心不全、糖尿病など、さまざな疾患の原因となるIN/OUTバランス(水分出納)。ここでは、IN/OUTバランスについて解説します。
体内ではこんなことが起きている!
周術期では手術による侵襲に加えて、その前後でさまざまな環境や状態に置かれるので、体液バランスに異常が生じます。
例えば、術前では絶飲食での脱水傾向、術後では滲出液による体液喪失などが挙げられます。
また、術後は手術侵襲や痛み、炎症、ストレスなどによって抗利尿ホルモン(ADH)の分泌が亢進されることで、腎臓での再吸収が促されて尿量が減るほか、サードスペースが出現することで水分移動が生じます。
ここでは、周術期に特徴的なサードスペースへの喪失を中心に解説します。
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