体位変換ができない場合の除圧は?
- 公開日: 2015/6/30
体圧分散、ずれ・摩擦対策は、褥瘡を予防するためには欠かせません。ここでは、毎日行うなかで疑問に思うことやケアのコツを解説します。
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体位変換とポジショニング
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重症患者の場合、ローリング機能付き特殊ベッドを使用するか、褥瘡好発部位を部分的に圧抜きします
体圧分散マットレスには、「自力体位変換能力があるか」「ヘッドアップ45度以上か」というような選択基準があります。
重症患者さんで循環動態が不安定な場合には、当然、褥瘡予防より生命の維持が重要となるため体位変換が困難な状況になります。体位変換の判断基準は患者さんの状態に応じて行う必要があるため、医師に確認を行いながら決定していきます。
褥瘡予防・管理ガイドラインでは、『重症集中ケアを必要とする患者にはどのような体位変換が褥瘡予防に有効か』というクリニカルクエスチョンに対し、『ローリング機能付き特殊ベッドによる体位変換を行ってもよい』と推奨しています。しかし、ローリング機能付き特殊ベッドは、費用が高くどの施設でも普及しているわけではないため、すぐに使用できる状況にはないことが多いでしょう。
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