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【連載】栄養療法のチカラ

経腸栄養管理を安全・確実に行うために「看護師にできること」【PR】

  • 公開日: 2015/7/19
  • 更新日: 2020/3/31

経腸栄養は生理的かつ安全な投与ルートとして、NSTの普及や栄養療法への関心の高まりと共に実施数が増加してきました。

2016年2月25・26日に開催される第31回日本静脈経腸栄養学会学術集会では、メインテーマとして「臨床栄養におけるリスクマネジメント―臨床栄養の質の向上による各種疾病のリスクマネジメントを目指して―」が予定されており、一層の安全・確実な経腸栄養管理を行うことが求められています。

経腸栄養におけるリスクマネジメント

静脈栄養と比べて合併症が少ないとされる経腸栄養ですが、日々の管理で遭遇するトラブルは多岐に渡ります。これらのトラブルは、大きく3つに分類されます。

  1. 消化器系合併症
  2. 機械的合併症
  3. 代謝系合併症

日々の経腸栄養管理で想定されるトラブルを整理し、その「要因と対応」をあらかじめ確認しておくことが重要です。

アボット ジャパン株式会社が提供している『経腸栄養リスクマネジメント・ポケットブック』では、起こりうるトラブルの要因と対策を項目別に分けて詳細に解説しています(図1、2)。

図1 経腸栄養リスクマネジメント・ポケットブック 図1 経腸栄養リスクマネジメント・ポケットブック

図2 経腸栄養管理時の合併症
図2 経腸栄養管理時の合併症

消化器系合併症(gastrointestinal complications)

経腸栄養管理で最も多く遭遇する合併症です。下痢・便秘をはじめ、腹部膨満感や逆流などが挙げられます(図3)。

図3 下痢の要因と対応・解説
図3 下痢の要因と対応・解説

機械的合併症(mechanical complications)

経腸栄養の手技や機器に関連する合併症です。チューブ詰まりや胃ろう周囲のトラブルが該当します。誤挿入は最も重篤な機械的合併症です。

代謝性合併症(metabolic complications)

脱水や電解質異常、血糖コントロール不良等に起因する合併症です。中でも微量栄養素欠乏症は、初期症状からの早期発見と対処が重要です。

経管栄養の安全管理=的確な患者指導

在宅などで長期栄養管理を実施する患者さんは年々増加しています。

入院中から患者さんご自身のみならず、介護者(ご家族など)にも十分な管理指導を行っておくことが重要です。

効率よく的確に説明するためには、患者様・介護者向けの指導冊子を活用する方法が最も効果的です。各施設で作成されたものや、以下のような経腸栄養剤メーカー作成のものを使って説明します(図4、5)。

図4 経管栄養の手引き 2015年版
図4 経管栄養の手引き 2015年版

図5 経管栄養の手引き 2015年版(目次) 図5 経管栄養の手引き 2015年版(目次)

経腸栄養製品の取り扱いと、器具の衛生管理

経腸栄養製品や器具の取り扱い方法と、投与時の手技を十分説明します。

不適切な取り扱いが汚染につながり、合併症など思わぬトラブルの原因となることを十分に説明します。

1日の投与スケジュール

患者さん、介護者の日常生活上で無理の少ないスケジュールを作成します。効率の良い栄養管理を行うための経腸栄養剤選択や投与手順を検討することが重要です(図6)。

図6 スケジュール表の記入例
図6 スケジュール表の記入例

経腸栄養管理に関するトラブルは多岐に渡ります。医療従事者があらかじめ想定される合併症をよく理解し、要因と対応をまとめておくことが重要です。

また、患者さん・介護者に安心して在宅療養を行っていただくためにも、投与手技や器具の取り扱い方法をしっかりと指導しましょう。これらの取り組みが、入院から在宅まで一貫した安全・確実な経腸栄養管理につながっていきます。

『経腸栄養リスクマネジメント・ポケットブック』『経管栄養の手引き2015年版』に関するお問い合わせ先 アボットジャパン株式会社 くすり相談室 TEL:0120-964-930 〒108-6305 東京都港区三田3-5-27 受付時間:月曜~金曜(土日・祝日および当社休業日を除く)の9:00~17:30

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