第3回 クイックフィックスを使って統一! 胃管チューブと腹腔ドレーンの固定手順とコツ【PR】
- 公開日: 2016/8/22
病院全体の医療安全を考えるとき、看護部の牽引だけでは、職種の壁を超えて意識を高めることはなかなか難しいのかもしれません。
ならば、専門知識をもち寄り、誰でも同じように使いこなせる専用品を取り入れてはどうかと考えた病院があります。
今回は、姫路聖マリア病院が一丸となって進める多職種による医療安全チームの中から、「チューブ管理チーム」の取り組みを紹介します。
胃管チューブの固定手順とコツ
●胃管挿入の長さを確認した後、二股に分かれたクイックフィックス・Nを鼻翼に貼り、そのうちの1本を下から巻き付けて胃管チューブを固定する(写真①②)。
●もう1本のテープは上からチューブ全体を覆うように貼る(写真③)。
●頬にクイックフィックスを貼り、「カテーテル位置」を確しながら剥離紙を剥がす。くびれの中央に合わせるように胃管チューブを置く(写真④⑤)。
●固定テープとチューブの間に隙間ができないようにオメガ止めする。このとき、粘着面同士をしっかりと貼り合わせるのがポイント!(写真⑥⑦)
●最後にテープのめくれ上がり防止に補強テープを貼付する(写真⑧)。
腹腔ドレーンの固定手順とコツ
●腹腔ドレーンの固定位置を「カテーテル位置」で確認し、そこに合わせてクイックフィックスを貼る(写真①②)。
●頬にクイックフィックスを貼り、「カテーテル位置」を確しながら剥離紙を剥がす。くびれの中央に合わせるように胃管チューブを置く(写真④⑤)。
●剥離紙を剥がし、くびれの中央に合わせるようにドレーンを置く(写真③④)。
●固定テープとドレーンの間に隙間ができないように粘着面同士をしっかりと貼り合わせ、オメガ止めする。指先を使ってなぞるように密着させるのがポイント!(写真⑤⑥⑦)
●最後にテープのめくれ上がり防止に補強テープを貼付する(写真⑧)。
導入前のドレーン固定はどうしていたの?
シリコーン製のドレーンの使用や患者さんの体動によって抜けやすい場合は、5cm 幅のテープ2枚を使って固定(①)。
ドレーンの外周を覆うように、1枚目のテープをしっかりとオメガ止めし、切り込みを入れたもう1枚で浮いてくる部分を補強することで、ドレーンの抜去を防止していた(②)。