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細菌感染・炎症の検査値を読み取ろう|WBC、CRPなど

  • 公開日: 2017/3/9

人体が病原体に感染すると、その局所臓器に炎症反応が起きます。この炎症のマーカーとして代表的なものが白血球数(WBC)、血小板数(Plt)、C反応性蛋白(CRP)です。ただし、これらの炎症マーカーは感染症に特異的なものではなく、悪性腫瘍や自己免疫性疾患、心筋梗塞などでも上昇するので注意が必要です。


【関連記事】
炎症ってどういうこと?急性炎症・慢性炎症
検査値の看護|疾患別の基準値や読み方

特に注目! 白血球数(WBC)

WBCは、CRPよりも炎症を鋭敏に反映するので、その疑いがある場合には最初にチェックします。そして、高値あるいは数値に変動がある場合は、必ず白血球分画をみるようにしましょう。

好中球をみるときは「左方移動」の有無がポイントです。好中球は骨髄で分化・成熟し、貯蔵され、血液中に供給されるようになっています。骨髄には、成熟した分葉核球のほか桿状核球など幼若好中球があります。左方移動とは、分葉核球の供給が間に合わず、幼若好中球の血中の割合が増えた状態をいいます(図)。それは、つまり骨髄での産生が間に合わない
ほど好中球が消費されていることを示しており、感染状態が疑われる根拠となります。

ただし、感染性心内膜炎や細菌性髄膜炎、膿瘍は左方移動を認めないことがあるため注意が必要です。細菌感染症を疑う場合は、WBCと白血球分画で左方移動の有無を確認し、CRPなどの関連項目と合わせて総合的に判断するようにします。

図 好中球の体内動態

好中球の体内動態

異常値を読み取ろう

血液一般検査

WBC/白血球分画

➡組織に侵入した細菌やウイルスなどの異物に対する生体防御の働きをもっています。好中球、単球、リンパ球、好酸球、好塩基球の5種類(白血球分画)からなりますが、末梢血液中のWBCの50 ~ 70%は好中球が占めているため、WBCの増減のほとんどが好中球の変動であると考えてよいでしょう。好中球は細菌などを貪食・殺菌する働きをするため、細菌などに感染すると好中球が増産され、WBCが増えます。そのため感染症の有無や程度を推測する指標として用いられるのです。

白血球分画は、WBCが基準範囲よりも高値または低値の場合に測定します。好中球は細菌貪食作用、リンパ球は免疫作用、好酸球や好塩基球はアレルギー反応にかかわるなど、それぞれ異なる働きがあるため、各分画値で疾患が推測できます。しかし、確定診断には、Pltや赤血球形態などの検査も合わせて行う必要があります。

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