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【連載】見直そう! CKD・透析ケア

第6回 CKD患者さんの1日に必要なカルシウム量は? 摂取時の注意点は?

  • 公開日: 2017/4/6

なぜカルシウム量に注意が必要なのか

 体の中に必要なカルシウムは、腸管から吸収されます。そのとき腎臓で活性化されたビタミンDが必要となります。しかし、腎機能が低下するとビタミンDの活性化ができなくなり、カルシウムの吸収が落ち、血中カルシウム濃度が低下します(低カルシウム血症)。その血中カルシウムを補うために、副甲状腺から副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌されて、身体の中の最大のカルシウム貯蔵庫である骨から、血中にカルシウムを溶かし出します。

 CKDによってこの状態が継続すると、長期間刺激され続けた副甲状腺は腫大し、やがて血中のカルシウム値に関係なく副甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、血中のカルシウム濃度が必要以上に高くなる状態となります。この病態を、二次性副甲状腺機能亢進症といいます。

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