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【連載】ねじ子とパン太郎のモニター心電図 改訂版

ねじ子のモニター心電図をなんとなく見る方法

  • 公開日: 2017/4/29
  • 更新日: 2020/3/31

イラスト

[1]まずはアラーム設定をきちんとしておく。決してoffのままにはしておかない。

[2]アラーム音がしていなければ、たいていは本当に正常である。「正常なのか、へー」と思いながら、チラ見していればOK。
アラーム音がしている、またはなにか異常結果を吐き出している場合は、気を引き締めて、患者さんの状態をすぐにチェックしにいく。
 →胸痛や呼吸困難などの症状があるか?
 →バイタル(血圧・SpO2など)はどうか?
 →頸動脈や手首でふれる脈拍はどうか?
 
[3]患者さんの状態が悪い場合で
「心電図が真っ平ら or ぐちゃぐちゃだ!」
 →1秒を争う状態。たいへん!
真っ平ら=心静止、ぐちゃぐちゃ=心室細動or心室粗動です。
どちらの場合も、すぐに人を呼んでCPRになります。

[4]患者さんの状態が悪くない場合、一刻を争うなんてことはありません。周囲に相談する時間はあります。腰を据えて考えましょう。

①まずはQRS波のリズムを見ましょう。でっかいキュッとした波(QRS波)が規則正しく出ていれば、心拍は整です。手首で脈をみても、整のはずです。なにはともあれ「ポンプ」としてはそれなりに機能していると思われます。逆にリズムが狂ってる場合は、とにかく「不整脈」です。

②次にP波をさがしましょう。QRS波の手前にある、小さくてポコッとした、可愛い山です。 愛称はPちゃんです。 たまに、QRS波にかぶって見えなくなっていることがあるので、注意深く探しましょう。

③P波が見つかったら、Pちゃんが規則正しく登場してるか確認します。ここで規則正しくPちゃんが登場していれば、心房はきちんと規則的に収縮していて、洞結節のペースメーカー細胞も大丈夫そうです。

④P波が規則正しくない、またはP波のカタチが変だ、またはP波が見つからなかったら→「むむ、洞結節or心房が変だ!」って思いましょう。よーするに心臓の上の方が変だってことです。

⑤次にQRSのカタチを見ます。たいていはを見るのみです。幅の狭いキュッとしたQRSが出ていたら、心室はたいてい正常です。幅の広いQRSが出ていたら、たいていは「心室がおかしい」という事になります。心室性期外収縮かWPW症候群か脚ブロックあたりが、よくあるやつです。

PとQRSのつながりを見ましょう。毎回同じ間隔かどうかを確認です。間隔が毎回変わったり、PとQRSに関連がなかったりする場合は心房と心室を繋ぐ「房室結節」がおかしいか、なんらかの期外収縮です。

⑦ST変化を見ましょう。ST部分が基線よりも上がったり下がったりしていたら、狭心症か心筋梗塞の可能性があります。というか、ここでは⑦に書きましたが、胸痛の訴えがある場合は全部すっとばして一番最初にST部分を見ます。(モニター心電図ではSTに変化がないorあってもよくわからないことが多いので、胸痛の時は必ず12誘導心電図をとりましょう)

[5]12誘導心電図を参考にしましょう。12誘導心電図のほうが情報量が多いので、同じ人のモニター心電図波形と12誘導心電図を見比べると勉強になりますよ。

[6]これを何十人もの患者さんで繰り返しましょう。人間のパターン認識力を信じましょう。最初は時間がかかりますが、ひと目でポイントとなる変化が目に飛び込んでくるようになります。


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