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【連載】手術室看護の基本を知ろう!

術前処置ではどんなことをするのか?

  • 公開日: 2017/5/15

 術前に手術室看護師はどのようなことを行っているのでしょうか。今回は術前の処置について詳しく話をしていきます。〝処置〟というと少し意味合いが変わってしまいますので、手術室看護師が手術開始までにどのような〝看護〟をしているのか話をしていくことにします。今回は、全身麻酔の場合について解説します。


▼術前・術後の看護について、まとめて読むならコチラ
術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など)


術前の確認事項と注意事項を患者さんに伝える

 術前訪問時に確認事項のチェックや注意事項を伝えることになっており、当日入室時それが守られているか確認を行います。

 術前訪問時には、アレルギーの有無、障害(機能・開口・視力・聴力・言語)の有無、既往歴の有無、内服薬、輸血歴、義歯の有無、歯のぐらつき、指輪をしているか、めがね・コンタクトレンズの着用の有無、ヘアピン・ピアスを着用しているかといったことを確認します。

 また、手術室入室時の注意事項として、金属類は身につけないようにする、マニキュアやジェルネイルは除去する、化粧はしないなどがあるため、確認時に該当する患者さんには、注意事項として適宜伝えます。

 ジェルネイルは入院してからでは除去できないので、外来時に外来看護師に説明してもらう必要があります。指輪が外れないとなれば、手術室に来てからでは対処が難しいので病棟との連携が必要ですし、ラテックスアレルギーがあればしかるべき対処をしなければなりません。乳房切除の手術をされている方でしたらどちらかの腕が処置禁になっている可能性があり、手術室でも血圧計を巻くことや点滴ラインを取ることを避けなければなりません。

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