ふらつきがみられる患者さんへの看護計画
- 公開日: 2024/9/17
術後に起立性低血圧が生じてふらつきがみられている患者さんへの看護計画
起立性低血圧が生じると、ふらつきやめまいといった意識が朦朧としたり意識消失が生じることがあります。立ち上がった際に見られるもので、軽度であれば数秒から数分で症状は消失しますが、起立性低血圧が改善しない場合は、転倒に注意する必要があります。今回は術後に起立性低血圧が生じてふらつきがみられている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 起立性低血圧の原因には、循環血液量の減少、長期臥床、加齢や薬物の使用などが挙げられる。患者さんの術後の状態や起立性低血圧の原因として当てはまるものがないかなどを確認する。起立性低血圧がリハビリの進行に影響しているかどうかも把握しておく。
援助計画 T-P 創部痛があれば、そのケアと状態に合わせたリハビリが実施できるよう支援する。起立性低血圧に注意して徐々に離床を開始していく。ふらついた際の援助を行う。
教育計画 E-P リハビリの必要性について解説する。起立性低血圧について伝える。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
ふらつきによって離床やリハビリが進まない
看護目標
離床やリハビリを継続的に行うことができる
観察計画 O-P
術前のADL
普段の血圧の推移
創部痛の有無、程度
リハビリの進捗状況
筋力低下や感覚鈍麻の有無、程度
日中の離床状況、活動状況
歩行状態や立位・座位姿勢の状況
睡眠状況
使用している薬剤
検査データ(WBC、CRP、Dダイマーなど)
画像データ(胸部X線、腹部X線など)
援助計画 T-P
ADLに状態に応じた日常生活動作を検討する
歩行状態に合わせた援助を行う
創部痛の有無、程度に合わせた離床やリハビリを検討する
医師の指示にもとづく薬剤を使用する
教育計画 E-P
離床やリハビリの必要性を説明する
術後に血圧が低下する要因を説明する
何かわからないことや不安なことがあれば伝えてもらうように説明する