腓骨神経麻痺が生じている患者さんへの看護計画
- 公開日: 2024/9/13
弾性ストッキングによる腓骨神経麻痺が生じている患者さんへの看護計画
弾性ストッキングとは医療用の弾性力があるストッキングで、着用することで下肢に圧力が加わり下肢の血流改善に繋がり、深部静脈血栓症(DVT)などの予防として用いられます。しかし、長時間の同一部位圧迫に伴い腓骨神経麻痺が生じる場合があるため、適切な使用、管理が必要です。今回は、術後に装着している弾性ストッキングによって腓骨神経麻痺が生じている患者さんに関する看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 術後の患者さんの状態を把握する。リハビリの進行状況を確認する。腓骨神経麻痺の状態もみておく。血栓予防を考慮して抗凝固療法の開始などを確認する。
援助計画 T-P 肺患者さんの歩行状態に合わせたリハビリの援助を行い、腓骨神経麻痺のケアも実施する。
教育計画 E-P リハビリの必要性について伝える。わからないことがあれば、いつでも聞いてもらえるように話す。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
腓骨神経麻痺が生じて離床やリハビリが進まない
看護目標
症状が改善して離床やリハビリを行うことができる
観察計画 O-P
原疾患の治療経過
リハビリの進捗状況
筋力低下や感覚鈍麻の有無、程度
離床状況、活動状況
歩行や立位の状態
内服状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、WBC、CRPなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
歩行状態に合わせた援助を行う
転倒予防のための環境を整備する
必要に応じて医師の指示に基づく薬剤を使用する
教育計画 E-P
リハビリの必要性を説明する
わからないことは我慢せず伝えてもらうように説明する
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