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【連載】症例ごとに看護計画を紹介!

呼吸リハビリテーションを実施している患者さんに関する看護計画

  • 公開日: 2025/1/11

肺がん術後で呼吸リハビリテーションを実施している患者さんに関する看護計画

 肺がんの手術は胸腔鏡下手術あるいは開胸手術で実施され、手術後は呼吸状態を可能な範囲で回復できるように呼吸リハビリテーションが行われる場合があります。術後の呼吸リハビリテーションは、術後の患者さん全例に実施する施設もあれば、年齢、元々のADL、喫煙歴、術前の呼吸機能、切除する肺の範囲などから総合的に実施の有無を判断する施設もあります。今回は肺がんの術後に呼吸リハビリテーションを実施している患者さんに関する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 術前の呼吸機能、術後の呼吸の状態、創の状態を確認する。離床が進んでいるかも把握しておく。

援助計画 T-P 呼吸リハビリテーションの実施を支援するとともに、患者さん自身でもできる離床や深呼吸、排痰などを行ってもらう。創の痛みにより、リハビリテーションが滞らないよう、痛みを評価して、適切に対応する。

教育計画 E-P 呼吸リハビリテーション、離床の必要性を説明する。痛みに関しては、我慢してしまう患者さんもいるため、我慢の必要はないことを伝える。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

手術後で呼吸機能が低下している

看護目標

呼吸リハビリテーションを実施して呼吸機能が回復する

観察計画 O-P

呼吸状態(呼吸様式、胸郭運動の程度)
咳嗽、喀痰の有無、程度
疼痛の程度、推移
ドレーンの排液量、性状、色調など
創部の感染徴候の有無、程度
離床の程度、活動状況
食事や飲水摂取状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
術前の呼吸状態(喫煙歴、呼吸機能など)
検査データ(TP、Alb、CRP、WBCなど)
画像データ(胸部X線、CTなど)

援助計画 T-P

多職種と連携して呼吸リハビリテーションを支援する
可能な範囲で深呼吸や自己喀痰を促す
日中は離床できるように環境を整える
客観的な指標(NRS、VASなど)を用いて、継続的に疼痛を評価する
医師の指示に基づく鎮痛薬を使用する

教育計画 E-P

呼吸リハビリテーションの必要性を説明する
離床の必要性について説明する
痛みを我慢しないように説明する

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