【連載】事例でみる術後リハビリテーション こんなときどうする?
【術後リハ】術前オリエンテーションを行うメリットは?
- 公開日: 2017/4/22
今回は術前オリエンテーションを行った結果、術後の離床がうまくいき、早期退院につながった事例を紹介します。
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術前・術後の看護(検査・リハビリテーション・合併症予防など)
事例
術前オリエンテーションを行った結果、スムーズに術後リハビリが開始できた患者さん
80歳女性。上行結腸がんと診断され開腹にて結腸切除術予定の患者さん。術前ADL自立で家事などを行っていた。喫煙歴なし。術前呼吸機能検査において努力性肺活量90%、1秒率88%、BMI21.5。
入院当日、手術に対して不安の様子がみられた。話を聞くと「はじめての手術で怖いです。近所に同じような手術をした人がいるけど傷が痛くて全然動けなかったみたいです。その人は1カ月以上も入院したけど、退院後あまり動けてないみたいです」とのことであった。
術前オリエンテーション時にいつも行っている、術後の創部を保護しながら咳や深呼吸を行う方法、疼痛が生じにくい起き上がり方法に関して説明し練習を行った。患者さんから「手術後の状態についてイメージできました。ありがとうございました。」と少し不安が和らいだ様子であった。