がん終末期の疼痛で身体可動性障害のある患者さんに関する看護計画
- 公開日: 2025/5/24
がん終末期の疼痛で身体可動性障害のある患者さんに関する看護計画
がんとは、細胞の中にある遺伝子に異常が生じて、その異常な細胞が無秩序に増えていく細胞のかたまりを指します。化学療法、放射線療法、手術によってもコントロールがつかずに局所あるいは全身でがんが進行して終末期を迎える患者さんがいます。がんの痛みには、がんによる痛みのほか、治療に関連して起こるものなどがあります。今回はがんの終末期で疼痛があり、身体可動性障害のある患者さんに関する看護計画を立案しました。
身体可動性障害に関してはこちら
観察計画 O-P 現在の患者さんの状態を把握する。麻薬やオピオイドを使用している場合は、効果や持続時間、副作用について確認する。疼痛の程度やどのような状態のときに発生するのかなども患者さん本人から聞き取る。疼痛により支障がでているADLがあるかどうかも把握する。
援助計画 T-P 患者さんの疼痛の程度をスケールを用いて客観的に評価していく。薬剤を用いるだけではなく、その他のケアや環境を整えることで疼痛緩和を試みる。
教育計画 E-P 苦痛があれば、いつでも伝えてほしいことを伝える。麻薬やオピオイドなど、使用する薬剤について誤解を与えないよう、しっかりと説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
がん性疼痛のコントロールが不十分である
看護目標
がん性疼痛がコントロールされQOLが向上する
観察計画 O-P
原疾患の治療状況
疼痛の有無、程度
疼痛が発生する時期、頻度
麻薬、オピオイドの効果、持続時間
疼痛や鎮痛薬に対する認識、理解
日中の活動状況
食事摂取状況
睡眠状況
検査データ(TP、Alb、CRPなど)
画像データ(X線、CTなど)
援助計画 T-P
客観的な指標(NRS、VASなど)を用いて、継続的に疼痛を評価する
医師の指示に基づく薬剤を使用する
適宜、非薬物療法を検討する
疼痛に合わせた療養環境を整える
ADLやセルフケアに応じて援助を行う
教育計画 E-P
苦痛を我慢せず伝えてもらうように説明する
麻薬やオピオイドについて誤解がないように説明する
疑問や不安などはいつでも伝えてもらうように説明する
看護計画を書くときに参考にしたい記事
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骨転移のある患者さんの動作工夫|症状別がんの緩和ケア
医療用麻薬の管理|取り扱いの注意点、記録の書き方、トラブル発生時の対処
事例1:疼痛への緩和ケア
緩和ケアの目標ってなんだっけ?