脳梗塞で麻痺のため清潔を保持ができない患者さんに関する看護計画|手浴を実施
- 公開日: 2025/6/25
脳梗塞で麻痺のため清潔を保持ができない患者さんに関する看護計画
脳梗塞は何らかの原因で脳の血管が狭窄・閉塞し、その先で虚血が生じて、その血管が支配する領域の脳組織が壊死した状態です。障害された脳組織が支配する領域に応じてさまざまな症状が出現します。今回は脳梗塞で麻痺のため清潔を保持ができない患者さんに対して手浴を実施するための看護計画を立案しました。
観察計画 O-P 患者さんの現在の身体の状態を把握する。患者さん、家族の疾患に対する理解度、認識を確認する。シャワー浴や機械浴なのか、そのほか、清拭で十分に清潔が保たれているか観察する。また、日常生活やリハビリを通して自分自身でも実施できるようにならないか観察していく。
援助計画 T-P 清潔を保つために手浴を実施する。リハビリテーションを進めつつ、患者さん自身で清潔行動が行えるように環境を整える。患者さん自身や家族による清潔行動が難しい場合は、社会資源を利用することも考える。
教育計画 E-P 手浴を行う理由やリハビリテーションの必要性について説明する。
*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。
■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2
看護問題
脳梗塞による片麻痺で清潔の保持ができない
看護目標
手浴を通じて清潔を保持することができる
観察計画 O-P
疾患に対する理解、認識
運動障害、感覚障害の有無、程度
手指の巧緻運動障害の有無、程度
リハビリテーションの進捗状況
家族の協力状況
排泄状況(排便や排尿の回数、性状など)
睡眠状況
検査データ(TP、Albなど)
画像データ(頭部CT、MRIなど)
援助計画 T-P
適宜、手浴を行い清潔を保つ
可能な範囲で患者自身が清潔が保持できるように環境を整える
他職種と協働してリハビリテーションを行う
必要に応じて社会資源の活用を提案する
教育計画 E-P
手浴を行う理由を説明する
今後の治療やリハビリテーションの方針を説明する
わからないことや不安なことがあればいつでも伝えてもらうように説明する