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うつ病の回復期にある患者さんに関する看護計画

  • 公開日: 2026/7/11

うつ病の回復期にある患者さんに関する看護計画

 うつ病は、気分の落ち込みや意欲の低下、不眠、食欲低下などの症状が持続し、日常生活に支障をきたす精神疾患です。回復期は、抑うつ症状が徐々に改善し、食事や会話、日常生活での活動量が増え始める時期を指します。しかし、症状が完全に消失した状態ではなく、不安や疲労感、悲観的な思考などが残存している場合があります。

 また、回復期は活動性や気力が回復する一方で、抑うつ気分や希死念慮が残存していることがあり、自殺リスクが高まる時期でもあります。さらに、回復を焦る気持ちや復職・社会復帰への不安から無理に活動量を増やしてしまい、疲労の蓄積や症状の再燃に繋がることもあります。

 そのため、回復期の患者さんに対しては、症状の改善状況だけでなく、自殺リスクや再発徴候、活動量と疲労のバランスなどを総合的にアセスメントすることが重要です。加えて、再発予防に向けた心理教育や服薬継続の支援、リハビリテーションやSST(ソーシャルスキルトレーニング)などを活用した社会復帰支援も重要となります。今回は、うつ病の回復期にある患者さんに関する看護計画を立案しました。

POINT

観察計画 O-P 症状の改善状況だけでなく、自殺リスクや再発徴候、活動量と休息のバランス、復職や社会復帰への不安の有無を継続的に把握することが重要。

援助計画 T-P 回復を焦らせず、患者さんのペースを尊重しながら活動量を調整し、成功体験を積み重ねることで自己効力感の向上につなげる。

教育計画 E-P 再発予防や服薬継続の重要性について説明し、患者さんが自身の状態を理解しながら安定した生活を継続できるよう支援する。

*紹介する看護計画はあくまでも例です。この例を参考に患者さんに合わせた看護計画を作成してください。

■看護計画の書き方はこちら
看護問題リスト・看護計画の書き方|看護記録書き方のポイント2

看護問題

うつ症状の回復過程にあり、自殺リスクや再発リスクを抱えながら活動量の調整や社会生活の再構築が必要な状態である

看護目標

患者さんが自身の回復状況を理解し、無理のない範囲で活動を継続しながら、安定した生活や社会生活を送ることができる

観察計画 O-P

抑うつ気分の程度
不安や焦燥感の有無
気分の日内変動や感情の変化
希死念慮、自傷念慮の有無と程度
意欲や集中力の程度
回復状況に対する本人の認識
再発徴候の有無
睡眠状況(入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、過眠など)
食事摂取量や体重変化
活動量と疲労感の程度
日常生活動作の実施状況
服薬状況や服薬継続に対する理解
復職や社会復帰に対する不安や焦りの有無
対人交流や社会活動への参加状況
家族や支援者との関係性

援助計画 T-P

自己否定的な考えや感情を含め、安心して気持ちを表出できるよう傾聴的な態度でかかわる
患者さんのペースを尊重しながら活動量を調整する
疲労状況に応じて十分な休息を確保できるよう支援する
達成可能な目標を患者さんと共に設定する
小さな成功体験を積み重ね、自己効力感の向上に繋がるよう支援する
回復を焦らず、自身の回復状況に応じて活動できるよう支援する
復職や社会復帰などに関する不安を表出できるよう支援する
服薬継続を支援する
必要に応じて家族や多職種と連携する
社会復帰や復職に向けた準備を支援する
自殺リスクが高い場合など、必要時には安全確保を行う

教育計画 E-P

うつ病の回復には時間がかかり、個人差があることを説明する
回復期には症状の波がみられることを説明する
回復を焦らず、自分のペースで生活することの重要性を説明する
無理をしすぎると症状が再燃する可能性があることを説明する
規則正しい生活習慣の重要性について説明する
活動、睡眠、食事のバランスについて説明する
症状が改善しても自己判断で服薬を中断しないよう服薬継続の重要性について説明する
再発のサインと対処方法について説明する
不調を感じた際は早めに相談するよう説明する
リハビリテーションやSSTなどの活用について説明する
必要に応じて家族へ関わり方や支援方法について説明する
訪問看護や地域支援サービスなど利用可能な社会資源について説明する

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