血液媒介病原体曝露防止と曝露時の対応
- 公開日: 2019/3/5
※ここでは血液媒介病原体の曝露防止策と曝露してしまったときの対応を解説します。実際の対応に際しては、各医療施設で示されている感染対策に従いましょう。
個人防護具の適切な活用
注射針の刺入・抜針、採血時には必ず手袋を使用します。手指に傷がある場合、手袋の着用によって皮膚曝露を防ぐことができます。
また、針刺しが起きたとしても、鋭利物の外部表面にある血液・体液量をある程度減らし、感染リスクを減少させる効果があります。
マスクやエプロン、フェイスシールドやゴーグルなどの使用は、血液や体液の飛散による曝露を防ぐのに有効です。
鋭利器材の取り扱い
鋭利器材を取り扱うときは、以下の点に注意します。
- 鋭利器材の手渡しをしない
- 原則的に、注射針のリキャップをしない
- 鋭利器材の廃棄容器は使用者のそばに置き、鋭利器材の使用者が廃棄する (病室等で鋭利器材を使用する場合は、携帯用の廃棄容器を持参する)
【リキャップが必要な場合】
やむを得ずリキャップをせざるを得ない場合は、すくい上げ法、もしくはリキャップ用のキャップ立て(リキャップデバイス)を使用します。リキャップ後は側面から針が突き出ていないか、よく確認しましょう。
・すくい上げ法
キャップを安全な場所に置き、片手ですくい上げてからリキャップする。
・リキャップ用のキャップ立ての使用例
キャップ立てにキャップを入れて置き、リキャップする。
【鋭利器材を落とした場合】
- 素手で拾わないようにする
- 手袋を着用し、鋭利な部位から遠いところを持って拾うか、鉗子等を用いて拾う
- 鋭利器材を持ち運ばずに、その場で廃棄容器に廃棄する
【廃棄容器】
- 対貫通性の専用容器を使用する
- 廃棄容器は、廃棄した針がはみ出すことがないように、針の量が80%程度の容量に達したら廃棄する。
安全器材の導入
針刺し防止機構器材(安全器材)の導入は、針刺しの事象を減少する効果があります。