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【連載】今さら聞けない! 基礎看護技術をおさらい

気道確保|エアウェイの挿入手順と頭部後屈顎先挙上法

  • 公開日: 2019/3/20

気道確保とは?

 大気の通り道である気道(airway)の物理的な閉塞を解除する、もしくは予防する処置です。窒息を防ぎ、呼吸管理を行うために実施されます。

 気道閉塞の原因はさまざまですが、よくみられるのは意識障害による舌根沈下です。
 気道閉塞は生命にかかわる緊急事態であり、心肺蘇生においても第一に気道確保が優先されます。

気道閉塞の原因例
● 意識障害などによる舌根沈下
● 過剰な気道分泌物
● 嘔吐物や血液、胃内容物の逆流、異物
● 気道の外傷・熱傷・炎症・浮腫・血腫
● 咽頭痙攣、気管支痙攣
● 気管切開・気管チューブの閉塞

気道確保の方法

 気道確保には、用手的気道確保と器具を用いる気道確保があります。用手気道確保には、頭部後屈顎先挙上法と下顎挙上法があります。

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