【連載】いまさら聞けない 脳神経外科ドレナージのしくみと管理の基本
【排液】【圧設定】【感染】で考えるドレーン管理の基本|脳神経外科でドレナージが必要な理由③
- 公開日: 2019/5/5
治療中や術後などに留置される脳神経外科領域のドレーンには、守らなければならない管理上の注意点がいくつかあります。それを理解するために、まずはドレナージのしくみと種類、そして3つのキーワードをもとにドレーン管理の基本について解説します。
【排液】【圧設定】【感染】で考えるドレーン管理の基本-管理・観察で忘れてはいけない3つのキーワード!-
[管理上の基本となるポイント]
脳神経外科でのドレナージでは、その特性から、重要な3つの管理・観察のポイントがあります。ドレーン管理の各論に入る前に、その理由と原理、管理上の基本について触れておくことにしましょう。
Point❶排液
前述したように、排液は髄液か血液(血腫溶解液)、あるいはその混合液となります。脳室ドレナージであれば、無色透明な髄液が原則ですし、脳槽ドレナージであれば、血性~キサントクロミーの髄液が原則となります。この原則をしっかり押さえておきましょう。
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