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【連載】褥瘡ケア 創の見方と適切なドレッシング材

【写真解説】ドレッシング材の交換と洗浄の手順

  • 公開日: 2012/8/15

ドレッシング材を交換するときに、必ず創の洗浄と観察を行います。
ここでは、ドレッシング材と二次ドレッシング材の貼付を行う場合を紹介します。


▼褥瘡ケアについてまとめて読むならコチラ
褥瘡とは?褥瘡の看護ケア|原因と分類、評価・予防・治療など


ドレッシング材(外側)の観察と剥がし方

 1.仙骨部褥瘡のドレッシング材交換と洗浄を行うときは、患者さんに側臥位になってもらい、お尻の下に吸水パッドなどを敷きます
 2.ドレッシング材を剥がす前に、ドレッシング材のずれやよれ、滲出液の漏れなどがないか観察して、ドレッシング材の貼り方や選択に生かします
 3.二次ドレッシング材の端の一部を少しめくってきっかけをつくり、そこから皮膚と平行に、創から外に向かって引っ張りながら、少しずつ剥がしていきます。新生した組織を剥がしたり、表面の組織を傷つけないためにも、皮膚と垂直に上方向に剥がしてはいけません

ドレッシング材(外側)の観察と剥がし方

ケアのコツ

剥がれにくい場合は、少しめくった部分からリムーバーや洗浄剤を含ませて、剥がしていきます。

ドレッシング材(内側)の観察

 1.剥がしたドレッシング材に付着した滲出液の性状や量、出血の有無などを観察し、薬剤やドレッシング材の選択に生かします
 2.周囲の皮膚にかぶれなどの皮膚障害や、便などによる汚染がないかも併せて観察します。皮膚障害がみられた場合は、医師に報告します。また、便による汚染がある場合は、排泄物が創を汚染しないように工夫します

ドレッシング材(内側)の観察

MEMO 医療機器や処置による褥瘡

 人工呼吸器のマスクや気管内挿管チューブ、弾性ストッキングなどによって褥瘡が発生することがあります。弾性ストッキングは適正な圧を保てるように作られますが、糖尿病や閉塞性動脈硬化症、末梢循環障害などがあると、持続的な圧迫によって生じた小さな病変が、気付かないまま重症化することがあります。清拭のときに、褥瘡がかなり重症化してから発見されるケースもあります。

 また、手術中の頭部固定のために発生した褥瘡の発見が、髪の毛にかくれていて遅くなることもありますので、十分な注意が必要です。

【関連記事】
弾性ストッキングの着脱方法と注意点

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