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早産児のありのままを肯定する言葉が家族の支えに|早産児の出産・育児に関するアンケート結果

  • 公開日: 2023/11/21

ピジョン株式会社(本社:東京、社長:北澤 憲政)は、11月17日の世界早産児デーに合わせ、早産を経験した家族(249名)と早産経験がない家族(82名)を対象に、早産児の出産・育児に関するアンケートを日本NICU家族会機構(JOIN)と共同で実施しました。


早産を経験した家族の9割に不安や悩み

 早産を経験した家族に対して、早産で出産したことにより不安や悩みを感じたことがあるか尋ねた質問では、「よくある(よくあった)」「時々ある(時々あった)」を合わせて9割以上に上り、早産を経験した家族のほとんどが、何かしらの不安や悩みを感じていることがわかりました。

早産を経験した家族の悩みに対する周囲の理解乏しく

 早産の経験がない家族に対して、早産を経験した家族が子育てでどのようなことで悩んでいるか知っているかを尋ねた質問では、「知らない」「あまり知らない」を合わせて6割以上が知らないという結果になりました。

早産を経験した家族の悩みに対する理解

何気ない日常会話で傷つく経験多数

 早産を経験した家族に、周囲の理解や配慮が不足していると感じたり、周囲の言動により傷ついたりした経験の有無を聞いたところ、「よくある(よくあった)」「時々ある(時々あった)」の回答が全体の約6割を占めました。具体的には、悪気のない「小さいね」という言葉や、励ますつもりで発した「大丈夫」、早産で生まれてしまい「かわいそう」など、何気ない日常会話で傷つく場合があることがわかりました。

日常会話で傷ついた経験

日常会話で傷ついた言葉

早産児の発育・発達に関する認知度、高いとはいえず

 早産を経験した家族は、早産児の発育・発達の目安の1つとして「修正月齢」という考え方を用います。これは実際に生まれた日(誕生日)ではなく、出産予定日を基準にして早産児の発育・発達や成長を見ていくもので、早産を経験した家族の8割以上が、母子手帳などで成長の目安を測る際に修正月齢を基準に確認をしていることがわかりました。

 一方で、早産を経験していない家族は、早産児の発育・発達について、出産予定日を基準にすることがあることを知らない割合は約半数という結果となり、早産児の発育・発達に対する認知度は高いとはいえない状況です。

早産児の発育・発達に対する認知度について

行政や地域のサポートも追いつかず

 早産児に対する行政や地域のサポートについては、早産を経験した家族の約6割が、不十分だと感じたことがあるという結果となりました。情報が少なく、そもそもどこに相談したらいいのかがわからないなど、支援を求める声が上がっています。

早産児に対する行政や地域のサポートについて

周囲からの温かい言葉が家族の支えに

 早産を経験した家族は、さまざまな場面で不安や傷つくことがある一方で、周囲からの温かい言葉に支えられた経験をもっていることも明らかになりました。特に、その子自身の成長を見て一緒に喜んでくれていると感じる言葉や、その子のありのままを肯定するような言葉、家族ががんばっていることに対する理解・ねぎらいの言葉をうれしく感じている声があがっています。

早産児の家族がうれしいと思った声かけ

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