第13回 胃部不快感を訴える、在宅療養中の患者さん(その2)
- 公開日: 2015/6/12
今回はさらに事例を進めて、見ていきます。
前回の記事はこちら
胃部不快感を訴える、在宅療養中の患者さん(その1)
今回の事例
胃部不快感を訴える、在宅療養中の患者さん つづき
[モコモコさん より提供された事例]
心筋梗塞の既往があり、心不全、胃潰瘍、便秘、下肢の筋力低下により寝たきり状態で、自宅療養中の患者さん。 自力排便が困難なため定期的に摘便し排便コントロールを行うことを目的に訪問を開始。しばしば胃部不快感を訴えていました。
訪問当初は脈拍60後半〜70回/分でしたが、前回訪問時50後半〜60/分となっており、腹部膨満がありました。 上司に相談したところ、便やガスが溜まっているだろうから摘便の回数を増やすようにとの指示があり、訪問回数を2回から3回に変更しました。
ある日の夜、帰宅した家族から「気持ち悪いと訴えているので見に来てほしい」と依頼がありました。 患者さんが服用している薬剤は右のとおりです。
- ガスモチン2錠(朝夕)
- ガスコン3錠(分3)
- エリスロシン3g(分3)
- ラシックス20mg 1錠
- アルダクトンA25mg 1錠
- バイアスピリン100mg 1錠
- ジゴシン0.125mg 0.5錠
- マグラックス3錠(分3)
→あなたなら、どうする?
山内先生の解説を先に読みたい方はこちら
■山内先生の解説
上記の事例を読んで、このような状況で、患者さんのご家族から電話があったら、どうするかを聞きました。回答者は204人でした。
みんなの回答
●「気持ちが悪い」という訴え以外に、家族さんから見た利用者さんの「様子」「いつもと違うところ」を詳しく聞く。(みせっていさん)
●食事量がどの程度あったか、最終排便はいつか、吐き気はどうか。いつからの症状かを聞く。(イーシーオーさん)
●いつからどのように悪いのか確認。簡単なバイタルの状況確認。悪そうだったら訪問する。(ゆーなさん)