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虫垂炎に対する抗菌薬治療の長期転帰は良好
虫垂炎(盲腸)患者の多くでは、虫垂切除術を実施する代わりに抗菌薬を投与しても、長期にわたって良好な経過をたどることが、スウェーデンで長期(19〜26年間)にわたり患者の転帰を追跡した研究で示された。英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)グレート・オーモンド・ストリー
ワクチン接種者でCOVID-19が重症化しにくいのはなぜか
周知のように、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン(以下、新型コロナワクチン)を接種することで、感染リスクがなくなるわけではないが感染後の重症化リスクは低下する。しかし、それはなぜなのか。その理由の解明につながる研究結果を、米コロラド大学コロラド公衆衛生大
腸閉塞を起こした進行がん患者の症状改善には手術が有効
進行した腹腔内腫瘍、特に卵巣がんや大腸がんの患者に頻発する悪性腸閉塞(malignant bowel obstruction;MBO)に対しては、最善の治療法がいまだ明確になっていない。こうした中、MBO患者に対して手術による治療を行うことで、手術を行わない場合に比べて退院
第14回 静脈経腸栄養管理指導者協議会(リーダーズ)学術集会【参加登録者募集】【プログラム決定】
第14回 静脈経腸栄養管理指導者協議会学術集会|参加登録のお願い・プログラム決定のお知らせ 一般社団法人 静脈経腸栄養管理指導者協議会(リーダーズ)の第 14 回学術集会(会長:大阪府済生会茨木病院外科 木許健生 先生)のプログラムが決定いたしました。 また引き続き、参加
高齢患者さんへの穿刺時に皮下出血したら、どうする?
Q. 高齢者の患者さんで血管に針を刺したら、血液が漏れて腫れて皮下出血してしまいました。こういうときはどのように対処すればよいでしょうか。 A. 直ちに針を抜き、圧迫止血を行います。患者さんに自然に治癒することを伝えます。 止血後、内出血が起きている部位は保護する
高齢患者さんに輸液や採血をするとき、血管が逃げてしまう場合はどうする?
Q. 高齢者で、血管は浮き出ているが、刺すときに血管が逃げてしまい、逆血せず失敗してしまうことがあります。コツがあれば教えてください。 A. 穿刺部位を縦・横方向に伸展させると穿刺しやすくなります。 高齢者では、加齢により血管壁の弾力性が失われ、血管が硬くなりま
心血管疾患や死亡のリスクの低さと関連のある6種類の食品
世界80カ国の人々の食事関連データを解析した研究から、野菜、果物、魚などの摂取量が多いほど、全死亡(あらゆる原因による死亡)や心筋梗塞・脳卒中などの心血管疾患(CVD)発症のリスクが低いことが明らかになった。マクマスター大学(カナダ)のSalim Yusuf氏らの研究による
再生不良性貧血の重症度基準
再生不良性貧血の重症度基準は何を判断するもの? 再生不良性貧血の重症度基準は、再生不良性貧血の重症度を評価するためのスケールです。 再生不良性貧血は、汎血球減少と骨髄低形成を引き起こす疾患です。成因により、先天性と後天性に大別され、後天性はさらに、原因不明の特発性と薬
白血球高値は高LDL-C血症の独立したリスク因子――国内の縦断的研究
白血球数が高いことが、悪玉コレステロール(LDL-C)が高いことの独立したリスク因子であることを示すデータが報告された。福岡大学医学部衛生・公衆衛生学教室の奥津翔太氏、有馬久富氏らの研究結果であり、詳細は「Scientific Reports」に5月22日掲載された。
Geckler分類
Geckler分類は何を判断するもの? Geckler分類は、喀痰検査に用いるために採取した喀痰の質を評価するためのスケールの一つです。喀痰の質を評価するスケールはほかにもありますが、Geckler分類は顕微鏡で観察した1視野あたりに含まれる扁平上皮細胞と白血球(好中球)数に
Alvaradoスコア(MANTRELSスコア)
Alvaradoスコアは何を判断するもの? Alvaradoスコアは、臨床症状と血液検査の結果をもとに、急性虫垂炎の疑いがあるか評価するためのスケールです。8つの評価項目〔Migration to the right lower quadrant(右下腹部への痛みの移動)、A
週1回のインスリン注射が2型糖尿病治療を変える可能性
週に1回投与する新しいインスリン製剤「icodec」の第3相臨床試験の結果が、「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に6月24日掲載された。論文の筆頭著者である米テキサス大学サウスウェスタン医療センターのIld
認知症患者さんの術後鎮痛の考え方や管理方法が知りたい!
Q 認知症患者さんは痛がってなさそうに見えますが、鎮痛薬は少なめで大丈夫ですか? A 認知症患者さんでは痛みを適切に伝えられていない可能性があります。基本的には術式に合わせた標準的な術後疼痛管理が必要です。 極論ですが、認知症の患者さんは痛がってなさそうと見るの
体温調整の目的、方法(冷罨法・温罨法)、観察項目、注意点
患者さんが発熱したとき、悪寒を訴えているときなど、さまざまな場面で体温調整が必要になることがあります。ここでは、体温調節のしくみに触れながら、体温調整の目的やその方法などについて解説します。 体温調整の目的 体温をその人にとっての正常範囲に回復させ、それ
Long COVIDは頭痛の有無でQOLが異なる
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)急性期以降にさまざまな症状が遷延している状態、いわゆる「long COVID」の病状を、頭痛に焦点を当てて詳細に検討した結果が報告された。頭痛を有する患者はオミクロン株流行以降に増加したこと、年齢が若いこと、生活の質(QOL)がよ