「注目ピックアップ」の記事一覧
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第3回 Q&A~吸引処置に関する注意点(開放式吸引)~
Q. 気管吸引の後ならば、そのまま同じカテーテルで口腔内吸引をしてもいいですか? A. セミクリティカルの考え方からは問題ないと言えるかもしれませんが、気管内への痰の流れ込みを防ぐこと、誤嚥性肺炎防止の観点から考えると、はじめに口腔内吸引が必要になるので、必然的に吸引カテー
第12回 輸液・高カロリー輸液製剤の組成・投与量についての基本的知識と考え方
輸液を投与する主な目的は、水分補給、電解質補給と、そして、栄養投与です。水分投与速度や電解質の違いによる輸液の分類については既に説明しました。本当は電解質管理は非常に難しい内容なのですが、いわゆる静脈内へ電解質輸液を投与すればいいんだ、と単純に考えれば、それほど難しい内容では
第10回 人工呼吸器グラフィックの応用
今月は人工呼吸器グラフィックの応用について解説いたします。 Q: 人工呼吸器のグラフィックとは何ですか? A:気道内圧・フロー・換気量などをリアルタイムに波形で示したものです。 波形の種類には、時間軸と組み合わせて、圧・フロー・換気量を表示する波形と、換気量と気道内
第11回 ヘパリンロックと生食ロックについて
日常の輸液管理において、やはり、へパリンロックについての知識は必要です。というか、問題となっているのは、へパリンロックをしなくても生食でロックしておけばいいのではないか、ということですね。ナースの方々もこの問題については興味があると思います。今回は、へパリンロックか、生食での
第8回 褥瘡の感染の見極めと治療
今回は、創部の感染について考えていきます。 創が感染している場合は、どのような創でも治癒には向かいませんので、バクテリアの制御に優先してとりかかる必要があります。 感染の兆候は、創部及び創周囲皮膚の状態を観察して判断していきますが、慢性創傷では目に見える感染兆候が出てこな
第9回 術後低酸素血症
今回は術後低酸素血症 (Postoperative Hypoxemia) について解説いたします。 Q: 術後低酸素血症とはなんですか? A: 術後低酸素血症は持続性低酸素血症 (Constant Hypoxemia) と反復型低酸素血症 (Episodic Hy
第10回 PICCとは?看護師のための輸液講座
輸液管理に関する最近の話題としては、どうしても、このPICCを取り上げる必要があります。まだそれほど普及してはおりませんが、償還価格の問題が解決すれば、一気に使用する施設が増えるはずです。 PICCは何の略? このPICC、英語ではperipherally i
第8回 睡眠時無呼吸症候群
関連記事 * 【連載】睡眠時無呼吸症候群の病態とケア 今回は、睡眠時無呼吸症候群 (Sleep Apnea Syndrome)について解説します。 Q:睡眠時無呼吸症候群とはどのような病気ですか? A: 睡眠中、何らかの原因により呼吸が停止、もしくは呼吸が
第7回 褥瘡部と創周囲の洗浄
一昔前、褥瘡の創部は生理食塩水を用いて洗われるのみで、創周囲の皮膚は洗浄されることなく、残存した古い軟膏と滲出液の上に消毒材が塗り重ねられ、そのまま新たな処置がされていました。その結果、褥瘡を保有する患者が多い病棟ではその独特の臭いが病棟全体にしてしまうほどでした。 現在
第9回 【持続点滴】 輸液ラインの交換頻度
輸液ラインの交換頻度 輸液ラインの交換頻度については、いろいろ議論のあるところです。 また、外国と日本の間に考え方の違いがあります。特にアメリカは、TPN用輸液ラインは、薬剤部で無菌調製した輸液バッグに輸液ラインがついてきますので、輸液バッグの交換のたびに輸液ラインも交換
第7回 【カフ圧管理のカギ】人工呼吸器関連肺炎(VAP)の予防
今回は人工呼吸器関連肺炎の予防について解説します。人工呼吸器関連肺炎の発生には様々な要因が関連していますが、今回は誤嚥を予防するための「気管チューブの管理」を中心に解説します。 Q: 人工呼吸器関連肺炎(以下VAP)の主因といわれているサイレントアスピレーション(不
第8回 側注とは?安全な側注方法は?
安全な側注方法は? 輸液管理において、日常、あまり深く考えずに実施されているのが中心静脈ラインでの側注です。一応、CVCラインに三方活栓を組み込んでワンショット静注をすると感染しやすい、ということは頭では理解できているはずなのです。しかし、実際の現場では・・・大丈夫、私の手
第6回 人工呼吸管理中の合併症-VAPとは?(人工呼吸器関連肺炎)
前回に引き続き人工呼吸管理中に発生する合併症について解説します。 今回は合併症の中でも院内感染として多くの問題を抱える「人工呼吸器関連肺炎」について解説いたします。 Q: 人工呼吸器関連肺炎とはどんな合併症ですか? A: 人工呼吸器関連肺炎は人工呼吸管理中に発生
第7回 ドレッシング管理のコツ
ドレッシング管理 中心静脈カテーテル(Central Venous Catheter:CVC)の管理において、特に、ナースが主導権をもって管理しているのが、このドレッシング管理ですね。 毎日のようにドレッシング管理を行っている方が多いので、今さらコツを教えると言われても、
第6回 スキンケア(湿潤への対応)
ベット上で過ごされる方は発汗や失禁などが原因となり、皮膚のトラブルが起きやすい時期ともいえます。 特に高齢者の皮膚は加齢に伴い、水分保持能力や皮脂分泌機能が低下することで、外からの刺激やアレルゲンの侵入を保護するバリア機能が破綻しやすい状況です。また、皮膚の細胞分裂能の